獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200502-112

マルイチレス
投稿日 2005年2月12日(土)12時39分 投稿者 プロキオン

2月10日の おまるさんへ
なんとも意見の述べようのない質問で困りました。たぶん、今、妊娠し
ている猫の状態次第ということになるように思います。
通常、FIVウイルスの感染は、胎盤を介してということではないと予
想され、分娩あるいはその直後の世話の際にまず最初のハードルがある
のではないかと考えられます。これが、どのくらいの可能性があるかと
いえば、数字はないです。多くの場合が、大きくなってからの喧嘩の外
傷に由来するのが相場のように思えます。
感染の可能性が0ではない、そしてその後母猫を介在させるか、人間が
育てて行くかという問題を検討せねばなりません。
また、逆に母猫の体にメスを入れるという選択肢においても、疾病のス
テージによっては無理ということもあるでしょう。
母猫の状況と飼い主であるおまるさんの取り得る選択肢というものが、
妥当ということであって、どの方法が正しいということではないでしょ
う。
ですから、第三者にはこうしたらという意見は述べにくいように思われ
ます。


2月10日の うさこさんへ
肥満という状態は、数値できめるものではありません。実際に肥満であ
あるか否かは、本人の状況を拝見する必要があります。
肥満に由来すると考えられる明白な異常が認められているのであれば、
話は別になりますが、まずは目で見て触れてということが可能な状態で
の相談が望ましいと考えます。
経験談については、「動物フォーラム」の中にある「フェレット」のB
BSで相談されてみてはいかがかと存じます。


2月10日の あきさんへ
あきさんの質問も いつからというのはハッキリとして目安はないと思
います。
犬同士、猫との相性というか、各々の性格によって違ってくるでしょう
し、もっと言えば、それぞれの関係をいなしていく力があきさんにどの
程度あるかということによると思うのですが。


2月10日の misaさんへ
結論からいけば、転倒と脾臓の血腫とは関係ないでしょう。

病理組織検査所見を拝見すれば、出血性梗塞を思わせる部位もあり、富
脈斑や海綿状血管腫を連想する所見もありなのですが、画像を一目拝見
すれば、これは もうそのようなものではありません。

>原因としては、脾臓の結節性過形成や血管腫が壊死に
 陥り、血腫状を呈することが想定される。

この表現がおそらく一番妥当なように思われます。異常な所見の細胞が
認められずに、骨髄外造血も見られていたのであれば、これは、「結節
性過形成」とか「過誤腫」と呼ぶのが相応しいように考えられます。
文字情報だけでは判断できないというか、文字だけでは勘違いしてしま
いそうな典型的な例のように感じました。
転倒とは、おそらく無関係でしょう。あったと仮定しても、脾臓の変化
の方が先行していたと受け取るべきでしょう。結節が大きくなりすぎて
の壊死性変化があったと考える方が自然です。
「血腫」という言葉が使用されているので、転倒と結びつけたくなるの
でしょうが、この言葉自体は、病理組織検査所見を記述された方の苦心
の末のことではないでしょうか?
できるだけ分かりやすいようにという意図があったように思えます。

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