獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200502-196

アセトアミノフェン
投稿日 2005年2月24日(木)08時20分 投稿者 Big 1

猫にはグルクロナイド抱合による解毒回路が無いため、他の動物では無害とされる薬物に
たいして中毒を起こすことが良くあります。有名なのでは、解熱鎮痛剤のアセトアミノフ
ェンやフェナセチン(こちらは長期毒性の問題から市販薬からはのぞかれたようですが)、
殺虫剤のピレスロイドなどがあります。

犬にはグルクロナイド抱合による解毒回路がありますから猫ほど敏感ではありません。し
かし人に比べるとアセトアミノフェン中毒は起こしやすいとされています。とくに幼犬は
グルクロナイド抱合に関与する酵素が不足しているため、猫と大差ないともいわれます。
また成犬であっても、アセトアミノフェン中毒はみられるそうです。(猫や幼犬ほど重篤で
はないですが)

したがって、これらの薬品を含有する市販薬は犬や猫には与えない方が良いでしょう。

(獣医師の管理下でこれらの薬品を使うかどうかの議論は、こういった公開の場ではふさわ
しくないと思われます。必要ならクローズドされた会議室で検討すべきかと思いますが)

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