獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200502-4

マルチレス
投稿日 2005年2月1日(火)17時13分 投稿者 プロキオン

1月31日の bloom0503さんへ
お尋ねの内容は、その時に現場にいたのでないと答えようがありません。
あなたが、転院先の先生に質問した事項は別段疑問に感じるようなこと
ではないと感じます。
ただ、精細なオペということであれば、例えその分野を得意としている
獣医師であってもやってみなければ分からないということは当然のごと
くあるわけでして、現時点で予後や金額について言及できないというこ
ともあるわけなのです。
この時のやりとりが執刀される先生の気に触ったというか、あまりに保
証(この場合はこの金額でこのくらいの期間で治るという見立て)を求
めるのであれば、信頼されていないと感じて、「では、他所で手術して
ください」ということになったのかもしれません。
あなたが尋ねたことも、尋ねた内容も間違ってはおりません。間違って
はおりませんが、第三者には伺いしれない「尋ね方」の点で双方の気持
ちの齟齬があったのかもしれません。
最初に診察された先生からの紹介であるのなら、根本的に「クセ」のあ
る先生を転院先として紹介するとも思われませんので、そのあたりはど
うなのでしょうか? 双方の人物を知る最初の先生でなければ、ちょっ
と何があったのか分かりようがないし、推測するにもちょっと…。


2月1日の もんちさんへ
臼歯の根先が化膿して皮膚に通じる穿孔が生じてしまうという事例には
遭遇することがあります。とくに短頭種の犬に多いようです。猫にもあ
ります。
金額は、統一した料金にすることが禁じられていますので、各病院によ
って異なります。1万円の料金があってもよいし、10万円でもよいわ
けです。また、1000円にする自由もあります。

このような料金というのは、2通りの考え方があると思うのです。
1つには、これだけ凄い手術をしたのだから、このくらいというもの。
そして、もう1つは、普通は10日くらいの入院になるところを手際の
良い侵襲の少ない手術で済ませたので、7日で退院できたという場合で
す。入院が3日短くてすんだ技量に対して、このくらいの技術料という
料金です。
2つ目の方などは、私達獣医師でも実際に手術の現場を目にしていない
と判断できませんので、飼い主さんには、なおのこと評価しにくいこと
と受け取られると思います。それでも、丁寧に実施されているか、治り
方はどうかということは判断できるように思います。
料金表にある料金が高いか安いかではなく、そこまで考慮しての高いか
安いかです。その時に初めて支払った料金が妥当であったか否かという
ことになると思います。


2月1日の ティンカーベルさんへ
これは、困りましたね。1人の先生が「異常なし」、もう1人が「そ嚢
炎」の診断で、「そ嚢炎」の治療をしていて落鳥ですね。
出発の時点で、すでに見解が分かれてしまっていますので、なおのこと
「強制給餌」が妥当であったか否かは判断できません。

まず、本当に「そ嚢炎」であったか否かの確認が必要ですが、これは診
察していないと分かりようがありませんので、判断できかねます。
ティンカーベルさんの記載によれば、呼吸器疾患も疑えない事もないの
ですが、これも当該鳥を診察していないと分かりません。
「そ嚢炎」であったと仮定した場合でも、退院後の「強制給餌」ですか
ら、その点が問題となります。
病院で飼い主さんが自らやってみて、獣医師がチェックして支障なしと
されていますでしょうか?
ひどく冷たい言い方になりますが、飼い主さんの管理下にあったのであ
れば、飼い主さんの責任が原則です。獣医師が退院できると判断して退
院させたのであれば、具合が良かった悪かったと双方が応酬しても、「
水掛け論」にしかなりません。
見ていない、そして診ていない第三者には、どちらの言い分に「理」が
あるのかは判断できないのです。

おそらくは理屈よりも、気持ちの問題なのでしょう。充分に同情はでき
るのですが、そこから先がお力にはなれそうもありません。


2月1日の みるくさんへ
測定機器が変わったとしても、血液測定値の異常が正常になることはな
いでしょう。(ただし、機器による機械特性で多少の誤差がでることあ
りえます。)
むしろ、測定機器に設定されている「計測単位」が異なっていれば、異
なる評価はあるかもしれません。
ただ、こちらもだいたい一般的に使用されている単位に設定して用いる
のが普通ですから、わざわざ違う単位で計測しているとも考えにくいこ
とです。
正常範囲というか健康とされる数値は、計測者や成書によっても異なる
のですが、凡その数値は一致してしかるべきです。
複数の病院でGPTの値をチェックしてみれば、自ずと回答へ辿り着く
ように思われます。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。