なるほど、一理あるかと思います。
しかしそれはある一面しか物事を見てない様にも思われますよ？

「犬を人間が利用するのが問題」とされてますが犬は起源はともかく
その歴史は人間の歴史と共にあり、現在存在する多くの種類は
人間の都合によって作られたものです。
番犬はもとより、狩猟犬として、牧羊犬、警察犬、人命救助犬、
盲導犬、、、、そして愛玩犬として。
それら全てを否定しますか？

「コンパニオンアニマル」を否定的におっしゃられていますが
その言葉は欧米由来の思想の様に思います。
だとしたら何故「日本のペット業界は欧米に比べてはるかに
遅れている」「日本人の考え方もそう」になるのでしょうか？
家畜を擬人化する考えをしているのはむしろ欧米ではないのですか？
矛盾していませんか？

、、まあ、ちょっとイジワルなツッコミをしてしまいました。

「日本のペット業界は動物を単なる物、商品としてしか扱っておらず、
飼い主は飼い主で飼い方の勉強もロクにしないで安直に買い、
過剰なほど擬人化し、そのくせ困れば無責任に捨てる
ような連中が多い」
要約するカミルバトラーさんはそう主張したいのではないかな、
と思いました。

実のところ私も安易に動物を飼う姿勢には反対です。
希少な野生の動物を乱獲、輸入し、検疫もロクに出来ずに
病気を蔓延させて人、動物共に危険にさらし、
店頭では劣悪な環境で陳列され、通販で命を手軽に送りつけ、
無責任に繁殖させ、生態系も考えずに野山に捨て、
あげく年間に数十万匹も処分している日本のペット業界の現状は
確かに異常としか言い様がないです。

同時に欧米による動物の過度の擬人化も私には奇異に見えますが。
ドイツでは動物愛護法？みたいなものが成立したと聞きます。
（あれを日本に適用したら日本の犬飼いはほぼ全滅するかも
しれませんね。それもイイかも。）
動物愛護ってそんな価値観を押し付けられるのもどうかと
思います。どこかのサイトで「動物を嫌いでいる権利も
あるハズだ」ってありまして、成る程なあと思いました。

皮肉な事に動物をもっとも殺しているのは「動物好きな人」
達なんでしょう。嫌いなら近寄りませんし無関心ですから。
「動物の為」と言うなら動物を飼わない、関わらないのが
一番良いです。

ペットは人間のかけがえのないパートナーとして存在しています。
可愛い、と思う気持ちを否定できないのも事実じゃないですか。
今後はいかにすればこの罪深い人のエゴと折り合いをつけて
いくか、、だと思いますね、、
答えは簡単に出ませんが。