獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200503-225

マルチレス
投稿日 2005年3月29日(火)17時09分 投稿者 プロキオン

3月26日の ハレときどきグゥさんへ
脱肛の程度により、糸をかけるから、開腹してつりあげるまでのさまざ
まな段階があるのではないですか?
まだ、子犬のようですし、排便に問題があるような記載でしたが、まず
はその点をなんとかする方が優先されるべきでしょう。そうしなければ
治るものも治りません。


3月26日及び27日の りりさんへ
嘔吐というのは、非特異的な症状ですから、特定の疾病と結び付けるこ
とはできませんし、病気でなくても吐くという行為は見られます。
すなわち、何か原因があって嘔吐しているのか、単に胃内容物を吐出し
ているだけかということも区別する必要があります。
ステロイドを服用しているくらいであれば、診察している先生に相談し
た方が早いでしょう。

また、パパイヤの白内障への効果については、先にサプリメントの効果
について言及していたレスがあったはずです。


3月27日の さくみさんへ
猫が不安にかられて飼い主さんに傍にいて欲しいと感じていたというこ
とになるのでしょう。
猫の方から寄ってきたのであれば、傍らでそっとついていてあげれば良
いと思いますよ。


3月27日の 林檎さんへ
さまざまなことを実施されているようなのですが、とりあえず、何に主
眼をおかれて治療されているのでしょうか?

記述を拝読して口内炎があって、その痛みから食欲が落ちている。食欲
を取り戻すためにベタログを使用しているのであれば、ワクチンの種類
で悩むことの意味が分かりません。
炎症や痛みを抑制してくれるかもしれませんが、免疫も抑える事になる
と思います。このことの方がFIVウイルスの消退に与える影響がより
直接的ではないかと考えられるからです。
また、猫における難治性口内炎の原因の一端はカリシウイルスにあるの
ではないかという説もあり、7種混合ワクチンにおいては、このカリシ
ウイルスのウイルス株を1種類から3種類に増強したものです。この増
強した意味もワクチン接種済みの猫であってもウイルス株の違いによっ
て、感染してしまうことを防ぎたいという目的によるものです。
つまり、カリシウイルスを念頭におくのであれば、3種混合ワクチンよ
りも7種混合ワクチンの方が、より守備範囲が広がることになります。

# 含有されている猫カリシウイルスの3株とも、日本国内で分離され
  た野外株由来です。

自力で食事をとることが優先されるのであれば、ステロイド剤の使用も
当然と言えば、当然のことですし、それによる免疫抑制の可能性は別個
に考える、今はこちらを優先するという治療方針であるのなら、インタ
ーフェロンもワクチンも後から接種して免疫を少しでも高い状態に維持
しておきたいという考えなのではないでしょうか?

ワクチンで誘導される免疫は主として、液性免疫の領分(Bーリンパ球
やプラズマ細胞)ということになります。細胞性免疫の部分(T−リン
パ球)について、これを誘導する作用というのは、カリシウイルスが1
株である3種混合ワクチンにおいても、同じように存在するわけですか
ら、7種混合ワクチンをことさら危険視する根拠とはなんなのでしょう。
実際、細胞性免疫の付与を強調している3種混合ワクチンも存在してお
りますし、7種混合ワクチンの製造メーカーが従来のワクチンよりも細
胞性免疫が高くなると宣伝しているということもないようです。

FIVウイルスが増殖しないように、これの抑制が第一であるのなら、
ステロイド剤の中でも強力なものを使用するべきではないでしょう。
自力で食餌が摂取できることが優先であれば、ステロイドの使用もやむ
おえないことでしょう。それに附随してワクチン接種も当然為すべきこ
とと考えられます。
これは、FIVウイルスそのものが猫にとって致死的ということではな
いからです。FIVウイルスによって引き起こされる様々な状態が猫を
消耗衰弱させていくからです。
そのために免疫状態を高く維持して他の感染症に罹患する可能性を低く
することが大事であるからに他なりません。
ヘルパーTやナチュラルキラーに与える影響が、3種混合と7種混合と
では、これだけ差異があるという報告を私はまだ目にしたことがありま
せん。見た事のないデーターの判断を求められても、主治医の先生も困
惑されるのは、いたしかたないことなのではないでしょうか。

最初の点に戻る事になりますが、林檎さんは、何に主眼をおいた治療を
望んでいるのでしょうか?  その答えによってとるべき選択肢が変わ
ってくるというか、自ずと決まってくるように思います。


3月27日の みほさんへ
子犬の罹患した疾病が、ジステンパーであったのなら、これですっかり
大丈夫というわけにもいかないでしょう。
仰せのとおり、かなりの時間が経過した後に神経症状の発現(この場合
みほさんが述べられていたような状態)が見られる可能性は残ります。
まあ、可能性というだけであって、必ずしも現れるとも限りません。あ
くまでも可能性としてのことです。
ジステンパーというのが、それだけやっかいな疾病ということになりま
す。1ヶ月から半年くらいは、要注意ではないでしょうか?


3月27日の 葉月さんへ
爪の甘皮が剥がれかけているくらいであれば、気に為さるほどのことは
ないと思いますが、犬の爪ですから、猫のように剥がれてということで
もないかもしれません。
とりあえずは、きっちりと消毒しておいて、動物病院で情況を確認して
貰ってください。


3月27日の まろりんさんへ
私は、拝読していて「分離不安症」というイメージを持ちませんでした。
人間にとって、不都合な行為をしているのには違いありませんが、犬の
方に何か訴えたいこと、伝えたいことがあるように受け取れました。


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