獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200503-88

RE、肝臓と胆嚢
投稿日 2005年3月12日(土)14時01分 投稿者 田口正行

プロキオン先生が既におっしゃられています内容で基本的には同じ意見ですが、
少しだけ追加させていただきます。

エコー検査で見られた胆嚢の内容物は、白っぽかったでしょうか?それとも胆嚢内に中心部が白っぽく見えて、周囲が黒っぽく見えていたのでしょうか?
もしも後者であれば、胆泥症が強く疑われます。

胆泥症で、腹水が溜まっていたのであれば、胆嚢破裂を起こしている可能性が高いと考えられますので、早期に開腹手術を行う必要性があります(東京大学の助教授が学会で報告した内容では、東大に来院した胆泥症の犬のうち半分が既に胆嚢が破裂していたそうです)。
僕の経験した胆泥症(5例)でも、胆嚢破裂を起こしていた子がいました(1例)。
この子は点滴などの内科的な治療で一時期は元気や食欲も回復していました(最終的には開腹手術を行って、腹腔内から胆泥の塊を摘出して、また胆嚢内に一部残っていた胆泥も摘出し胆嚢は切除しました、その後1週間は腹膜炎が残って多量の腹水が出ましたが、何とか回復してくれて、現在まで2年ほどは後遺症も無く元気です)。

老齢犬の増加のためなのかはっきりしていませんが、胆泥症の患者さんは増えているように感じています。

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