獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200504-84

RE 膀胱に腫瘍・・・癌?
投稿日 2005年4月12日(火)02時50分 投稿者 田口正行

膀胱の腫瘤は、以前の成書には悪性のものが多いとの記載がありますが、良性の腫瘤である場合も多くあります。
超音波検査を受けられているのでしたら、しこりの在る場所が膀胱の頚部(出口側)にだったのか、それとも頭腹側であったのか判断できると思いますが、膀胱頭腹に形成された腫瘤の場合には良性である確立も高くなります(ポリープなど)。
(また、頚部に出来た腫瘤では悪性の場合が多く、そのうち比較的多発する移行上皮癌では、抗癌剤の効果は低く、遠隔転移を起こしやすいことも知られています。)

予後をしっかりと判断するためには、腫瘤の組織学的な検査が必要になります。
たとえ、悪性の腫瘍という結果が出ても、それによって残された時間の使い方が変わってくると思いますし、もしも良性腫瘍で切除取りきれていれば、普通の余命が期待できますので、多くの場合、開腹下での切除生検をお勧めしています。
(何が何でも、お腹を開けたほうが良いという事ではありませんが、、)

悪性の移行上皮癌では作用機序は明らかではありませんが、ピロキシカムという非ステロイド性の消炎鎮痛剤が病気の進行を抑えてくれる場合がありますので、これらの消炎剤が治療として選択される場合もあります。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:ホームドクター・専門診療・救急:神奈川最大級のプリモ動物病院グループ様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。