獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200505-27

Re:原因不明の病気 >トモさんへ
投稿日 2005年5月3日(火)12時20分 投稿者 りんママ

ただの犬飼いです。

食事の内容が少し気に掛かりましたのでご参考までに。
今の食餌で過ごされているのであれば、見直しをされた方が良いように感じます。
ドッグフードは、総合栄養食です。
手作り食も良いですが、栄養バランスや摂取カロリーなどの知識も必要になります。


>最近は一日二回の食事で一回にご飯は食べず、ドッグフードももともと嫌いで食べず、唯一食べるのが鳥のささ身の茹でたもの1〜3本程度を食べるのみです。

人の場合もそうですが、偏った食生活は病気の元になってしまいます。
食餌を食べない原因の多くを飼い主が作っていると感じております。

食べないからと好きなものだけや次々と手を変え品を変えて与えてしまい。
結果とより食べなくなるという悪循環になっています。
餓死するまで絶食はしませんので、新鮮なお水はいつでも飲めるようにし、お腹が空くと食べるくらいに飼い主の忍耐も必要ですね。

書き込みの内容を拝見しますと食餌の栄養バランスも悪く、摂取カロリーも不足しているように感じます。
今の食事内容では、リンの摂取量がとても多くカルシウムが少ないと思われます。
カルシウムとリンのバランスが崩れますと「くる病」、「骨粗鬆症」など骨の病気になってしまいます。

野菜や肉を茹でる場合には味付けをせず水煮にしていますか?
人間の食べ物を食べさせると犬は味が濃いので好み食べますが、これでは犬にとっては塩分過多になり心臓や腎臓に負担を掛けてしまったり肥満の原因にもなります。

野菜の中には、ネギ類などは中毒を起こすことが知られています。
生野菜や繊維質が多すぎる野菜は、犬の腸ではうまく消化出来ないものもあります。
穀類などは、デンプン質が多かったり、脂質が多いと消化不良を起こす子もいます。

ドッグフードは総合栄養食で犬の成長に合わせた商品や、種類も缶詰や半生製品ドライフードなどがあり、それぞれ長所も短所もあります。
仔犬用ドッグフード(ドライ)をササミの煮汁(ササミは与えない)で消化をよくする為にふやかして温めるなどすると食いつきが良いですし、缶詰や半製品の場合もそのまま与えず温めることで匂いが出ます。
ドッグフードも手づくり食も、これからの季節は、おやつを埋めて後に掘り返して食べないよう、また都度食べ残したフードは直ぐにかたづけるなど食中毒にも気を付けてあげてください。


身体的な痛み(内臓疾患や骨の病気など)がある場合にも食欲は低下しあまり動きたがりません。
栄養バランスが悪い場合にも骨の病気になると書きましたが、先天的な病気や怪我(脱臼やヘルニア)が元でも股関節・肘関節・膝関節の病気になることもあります。
尿石症などがある場合も食欲が亡くなったり痛さであまり動きたがらなくなります。

一日に与える回数ではなく食が細い仔であれば、回数を4−5回に増やすとか、温めたりふやかして消化を良くするいなどして食べさせては如何でしょうね。

犬は色々なものを口にしますので、食べられてはいけないものは側に置かない注意が必要です。
でも、異物(土や石など)を食べる場合には、腸内に寄生虫がいることや食餌の量が十分でない時にも異物を食べることがあります。
寄生虫はいないとのことですから、食餌回数を増やし食餌を変えることで石や土を食べる改善されるのではないかと思います。

犬は草を食べますので食べると言う行為は異常ではないです。。
食べてそのままケロっとしている時や食べた後にゲーっと胃内の異物(換毛期などの毛)や胸焼けを抑えるなど吐く為に食べることもあります。
草と一緒に黄色い胃液を吐く場合は、胃酸過多とも言われています。
犬は丸飲みして胃内で溶かすので私たちの胃酸よりも強力なのです。

ただ問題は、散歩の途中で草を食べさせることです。
農薬や除草剤や他の犬の糞尿中の寄生虫や感染症の問題が出てきます。
観葉植物などにも中毒を起こすものがありますので、自宅の庭や鉢に好んで食べる草を植えていつでも食べれる状態にしてあげると良いと思います。
 ネコ草(稲科植物=ネコが好んで食べるので)として売られています。


定番質問の回答集<動物よくある質問>などもご参考にしてくださいね。
http://www.vets.ne.jp/faq.html

早く、元気になりますように。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。