獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200506-69

マルチレス
投稿日 2005年6月11日(土)15時10分 投稿者 プロキオン

6月10日の チルチルミチルさんへ
現在診療されている先生の診療内容に踏み込んでしまうので、相当に発
言しにくいことなのですが、受傷後50日も経過していれば、骨折でも
骨の癒合が相当に進行しているはずです。
骨折がないとしても、漫然と「痛み止め」を投与しているのにも、期間
が長すぎるように感じます。見通しをきちんと聞いておいた方が良いよ
うに思います。現在の病院で、今以上のことが分からないのであれば、
他の病院で精査してもらう必要もあるかもしれません。


6月10日の ヒナさんへ
現在、中学生ということであれば、特別な勉強というものはないでしょ
う。高校生でも同じです。
ただ、受験生であれば、受験予定の大学の入学試験については研究して
おくべきだと思います。それ以前の状態であれば、毎日の学校での勉強
こそが大切です。獣医師になるための特別な勉強というものはありませ
んし、近道ってないんじゃないでしょうか?


6月10日の XYZさんへ
「再び、お腹に虫」とありましたが、私のコンピューターでは、この掲
示板の過去ログの検索機能が使用できません。
したがって、今回の書き込みからでは、レスができません。他の方のレ
スを待ちましょう。


6月10日の ようこさんへ
処方されている薬剤の作用及び副作用については、処方した者に説明の
義務があります。
飲み合わせについての懸念においても、同じ事が言えると思います。
数ある薬の中から、その薬を選択したからには、それだけの理由がある
はずなのです。
なぜ、その薬なのか、他の薬との関係に及ぼす影響はということは、考
慮されていなくてはならないはずです。質問への回答者としては、処方
した先生こそが適任だと考えます。


6月10日の コロッケさんへ
止まらない下痢であれば、そのままでよいとも思えません。病院へ行く
べきだと思いますね。


6月11日の しっぽさんへ
子猫としての認識は、母猫にもあるように受け取れますが、心配なこと
は心配でしょうね。
ある動物園の話ではアフリカゾウが生まれた子像を蹴るは突き飛ばすは
で、今にも殺しそうになって、冷や汗をかかされるという話があります。
( とても手加減しているようには見えないのだそうです )
単純にイライラなのか、子猫という生き物が恐いのか、他の猫や人間の
存在が気にかかっているのか、環境の中に原因があるのかないのか、ネ
ットのこちらからでは、想像がつきません。
母猫が落ち着くまでは、就かず離れずの距離をとって、母猫を刺激しな
いように注視しているしかないのではないでしょうか?


6月11日の ルーカスの飼い主さんへ
都会ではフィラリアの感染が減ってしまっているので、手術の経験自体
が減少してしまっているのでしょうね。
ただ、「吊り出し術」であれば、さほど難しい手技は必要ないように考
えています。成功率云々は、これこそ、ステージが進行してしまって、
多臓器不全を伴ってしまっているからに他なりません。
この意味から言えば、早いうちに手術に踏み切ると言うのが鉄則であり、
御意見に賛成なのですが…。
諸手を挙げてということになるかというと、「すでに腹水症」が出て
いる点が気にかかります。腹水が溜まるということは、門脈の圧力が亢
進していることを意味していますし、当然、肝硬変もあるのではないか
と予想されます。腎臓も無関係ということもないでしょう。
まず、各臓器の検査をしてその機能の評価が必要でしょう。それから、
腹水の内科的治療を実施したらと考えます。
多少の時間はかかりますが、今のままの状態で手術するよりは、危険度
は下がるはずです。腹水症が改善できないようであれば、手術には危険
が伴うものと考えた方がよろしいかと思います。
本来、手術というものは、患者のもっとも条件が良い時を選んで実施す
るものなのです。危険な要素があれば、事前にそれを取り除いて、状態
を改善しておくべきなのです。
ですから、フィラリアの手術であれば、巷で飼い主さんが最も安全とし
ている「イソフルレン」も、呼吸機能の抑制が強いので使用してはなら
ないと、私は兄弟子から教わっています。呼吸機能の抑制の少ない薬剤
を使用するように言われました。
細かいことのようですが、取り除く事ができる不安要因であれば、少し
でも取り除いておくということなのです。これも兄弟子の言葉ですが、
手術よりも術後の輸液管理の方が、手技の上手下手よりも、大きいと言
われましたね。
年齢も10歳ということですから、まず、現状の正確な評価が優先しま
す。


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