獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200601-27

re: 初めまして
投稿日 2006年1月5日(木)12時46分 投稿者 プロキオン

>そこでお聞きしたいのですが、今の状態ではまだ発病していないのでしょうか??
 インターネットでいろいろ勉強してみたのですがいまいちわからなくて・・。初心者
 で申し訳ないです。。

この質問は、逆ですね。何か症状がでているかどうかで、諸症状を総合的に判断して
考える必要があります。何も認めるべき症状がなければ、発病していることにはなり
ません。
尋ねなられているものの方が質問を返さなくてはなりませんし、また、診察できない
者が言及することでもないと思います。

>また、発病するとどんな症状がでるのでしょうか??猫の様子には気をつけている
 つもりですがすぐにわかる症状でしょうか?

免疫不全症候群ですから、何か特定の症状ということではありません。強いて共通す
るような症状といえば、貧血と口内炎かな?
想定すれば、あらゆる症状が合併して出現してもおかしくはありません。しかし、逆
に管理さえよければ、それこそなんらの症状も現れないということもありえます。
1つの疾病とか創傷が、思いのほかに回復が遅いというのが、特徴といえば特徴です
が、疾病に罹患していても3年くらい生存することも珍しくなくなってきました。
FIVの症状というのではなく、飼育書籍にある疾病はひととおり、目を通されてお
いた方がよいと思います。

>それと、この子はかわいそうな事に耳がきこえないようです。真っ白にブルーの目
 です。
 よく鳴くのですが、呼んだり音を立てたりしてもなきやみません。何か鳴きやます
 方法はないものでしょうか?

これは、聴覚障害と判断するのは、まだ早計でしょう。白い被毛と青い目が直ちに聴
覚障害とは言えませんし、検査もむずかしいと思います。これからの生活の中で判断
していくべきでしょう。
また、鳴き止まないから障害があるということにもなりませんし、鳴くことが猫にと
て不都合なこととも考えられません。これは、飼い主さんにとっての不都合というこ
となのでしょうね。

>あと、尻尾が折れて曲がって鍵尻尾のようになっているのですがこれは今後に影響
 はないのでしょうか?

椎骨の欠損や形成不全は、キンクと呼ばれる遺伝子の仕業ですが、尾に限ってのこと
であれば、問題とはなりません。
日本猫の中には、腰椎や胸椎の欠損例が出現しやすいのですが、それも直ちに生命に
問題があるということではありません。
ただ、繁殖に用いると、子孫に好ましくない遺伝子を拡散させることになります。こ
のことの方が問題です。

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