獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200602-297

コアラさんへ
投稿日 2006年2月24日(金)11時58分 投稿者 けりーずはうす

多分、犬、ということでいいんでしょうね。
まず、ワクチンに含まれる病気についての詳しい病状は犬の飼育本のほうが詳しく
書かれているので、ご自分でも読んでみられる事をお勧めします。

また、ワクチンの種類については、飼い主さんが決めることではなく、
獣医師が決めるものであると承知しておいて頂きたいです。

ワクチンに含まれる病気はどれも怖いのですが、まあ、一番怖い物はといったら、
ジステンパーでしょう。この病気は伝染力が強く、あっという間に広がっていくこと、
決め手になる治療法がなく、場合によっては、助かっても脳症状の後遺症が残ります。
成犬でも死亡率が高く、仔犬ではほぼ助かりません。

パルボウィルス感染症は酷い下痢(血便)、嘔吐、高熱が続き、体力のない仔犬で特に
死亡率が高い病気です。


コロナウィルス感染症は下痢や嘔吐症状ですが、仔犬で罹ると、重症となり、
死亡することもあります。成犬では胃腸炎で済みます。

犬伝染性肝炎は名前のとおり、肝臓が悪くなります。劇症型タイプは、突然死します。
治ると眼が青くなる(ブルーアイ)のが特徴です。

アデノウィルス2型感染症(犬伝染性咽頭気管炎)いわゆるケンネルコフといいます。
軽い発熱、しつこい咳症状ですが、仔犬が罹り、
こじらせると、肺炎を併発して死に至ることもあります。

犬パラインフルエンザウィルス感染症 上記のものとほぼ同症状です。

レプトスピラ感染症これだけが細菌性の伝染病で、しかも人にもうつる病気です。
肝臓と腎臓がダメージを受け、末期はひどい黄疸を起こします。
発熱、必ずではないですが、嘔吐、下痢。
この病気にはいくつかタイプがあり、これがいくつ入っているかで、7 8.9種が
変わります。
また、この病気が全く出ていないなどの地域性があり、それによっては5種などの
レプトスピラを含まないワクチンを打つところもあるようです。

ご理解頂けましたでしょうか。
ワクチンに行くと、多少の説明はあると思いますよ。
でも、事前に知っておくのも大事なことですね。


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