獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200602-35

re: 無菌性化膿性肉芽腫性炎(ダックス)
投稿日 2006年2月3日(金)11時46分 投稿者 プロキオン

>ダックままさん

用語の意味の意味するところが分かりません。というのは、「無菌性」という単語は単
に細菌がいないというだけでなく、本来であれば、原因は細菌以外のものであることを
示唆します。
その一方で「化膿性」という単語は細菌の存在を示唆する単語です。ウイルス感染によ
る炎症は「非化膿性炎」という単語に相当します。
「肉芽腫性炎」は免疫反応によることを意味していますから、これは原因が細菌でもウ
イルスによっても生じます。

むろん、ダックままさんが、この用語を持ち出してきたわけではなく、診察された先生
が、そのように表現したのでしょうが、本来の意味するところは確認された方がよろし
いかと思われます。
化膿性の炎症を起こしているのにもかかわらず、病巣から細菌が分離されていないとい
う意味で使用した用語なのか、本来非化膿性の炎症であったものが、二次感染を起こし
て好中球を認めるようになったのか?
おそらくは、前者の方の可能性が高そうに思えますが…。

それと、あと、病巣がどこなのかよく分かりません。耳のことなのでしょうか?
耳のことであれば、細菌が分離されない肉芽腫性の炎症というのは、遭遇することがあ
ると思います。よく見るという程でもないのですが、めったにお目にかかれないという
程稀有なことでもありません。
このような症例では、酵母様真菌が原因となっていることが多いので、細菌は分離され
がたく、炎症の様相は化膿性となっており、肉芽腫性炎の像を呈します。

話のつじつまが合うとすれば、このようなことなのかなと想像したりします。

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