獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200605-258

ラムネさんへ
投稿日 2006年5月23日(火)01時42分 投稿者 働きあり

避妊手術の副作用などについて大変お悩みのようですが、もう少し詳しく書き込みをされるとアドバイスなどもしやすいのではないのでしょうか?しかし、文章から読み取れる内容への質問・アドバイスですが、まず、された避妊手術は「卵巣摘出術」なのか「卵巣・子宮全摘出術」なのかわかりますか?どちらにしても膀胱炎とは直接関係無いように思います。卵巣摘出にしても全摘出にしても一般に子宮頸管から膣にかけての子宮は残しますので、まれにその残った部分の炎症により「膣炎」がおこりオリモノや出血が起こったり、また、結石性もしくは細菌性、はたまた単純な膀胱炎によりオリモノや出血がみられることがあります。ふたつが関連性があったり、その順番が逆のこともありますし。尿検査により膀胱炎ではない、と診断されているそうですが、尿の細菌培養までしてもらっているのか、またもし細菌性であったなら抗生物質の感受性試験をきちんとして的確な抗生物質が処方されているのか、それによっていつまで薬を飲んでも治らないでしょうし。
今回の件でラムネさんが悩むことではありません。主治医の検査不足、インフォームド・コンセント不足なのでしょう。「けりーずはうす」さんも書かれていますが、この数行の文章だけで診断すること自体に無理があります。ですから書き込みされるみなさんは、ペットの情報(種類・年齢・性別・飼育環境・食事・飼い主の家族構成・詳細な症状・症状の経過・治療への反応・主治医の説明内容など)をできるかぎり細かくわかりやすく書くべきです。また、この掲示板のうえで飼い主のみなさんだけで「治る・治らない」、「病院へいくべき・いかなくてもよい」と話していても結果はでませんし、その間苦しむ、悲しむのはペットたちです。近所の主治医に納得いかなければどんどん病院をかえてでも納得のいくような説明や治療を受けるべきですし、そのための時間も費用も費やすのはペットというおもちゃではない限りある命の生き物を飼う人間の義務なのですから。
多くの厳しい、熱い文章を書きましたが幸せなペットが少しでも増えることを願って投稿させていただきました。

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