獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200605-342

RE、フィラリア:じょりーさん
投稿日 2006年5月29日(月)23時37分 投稿者 田口正行

久しぶりにレスします、開業獣医師の田口です(山下先生 今晩は)。
僕の基本的な考え方は、主治医の先生の言われていること、そのままです。

個人的な考えでの追加ですが、Big 1 先生と同じですがフィラリアの感染数が多い場合には、僕はフレキシブルアリゲーターかんしを用いての虫体摘出が一番だと思っています。
理由は肺動脈への負担です。
もしも、この方法が選択できないのであれば、今回の主治医の先生が言われているような説明をご家族に行って選択していただくことになると思います。

ただし、駆虫を行う場合には僕は3ヶ月以上の間隔を空けて頂いています。
理由は、駆虫薬(メラルソミン)の発売時のセミナーで、抗原量が減ったことを確認するには3ヶ月以上が必要と説明されたこと。
もうひとつは、都合2ヶ月以上をかけて一時に駆虫を行うと、夏や冬などの 呼吸・循環器に負担のかかる時期に肺の塞栓症を起こしてしまうこと、の二つの理由です。
ですので、春先には4〜5月、秋は10月初旬に限定して駆虫の注射を行っています。

駆虫に関しては、治験段階では100頭中6例の死亡がありましたが、これまで少なくとも80〜90例以上は駆虫を行っていますが死亡例は経験していません。
ただし、フィラリアは感染を予防することがもっとも安全ですし、予防薬を長期使用することや駆虫、摘出などはどの治療法でもある程度のリスクを覚悟していただく必要があります。

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