獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200605-353

re: 猫白血病による脳腫瘍のためBrain Damageに
投稿日 2006年5月30日(火)17時40分 投稿者 プロキオン

アメリカからの投稿ということで、さぞ、心細い気持ちでの相談かと思います。
ただ、申し上げにくいことなのですが、「脳性麻痺」という単語にどうもひっかかり
ました。もちろん、主治医の先生が使用されたことと思っておりますが。

まず、最初に2頭目の同居猫(麻酔事故で脳性麻痺)についてですが、餌を食べてい
て、自力で歩きまわっているのであれば、脳性麻痺という状態なのでしょうか?
精神活動というか意識レベルがどの程度あるかは、こちらからは、あきらかではあり
ませんが、書き込み内容からでは「失明」としか受け取れません。

白血病に罹患しているという猫の方においては、疑っては失礼になるのですが、脳の
どこにどのくらいの腫瘍が形成されているのでしょうか? そして、それは白血病の
腫瘍細胞による集塊が形成されていると因果関係が説明されているのでしょうか?
白血病においては、そのようなケースもまったく考えられないということではなく、
ケースとしてはありえることなのですが、それでも数はそうそう多くはないのではな
いかと思います。
まず、脳に形成されている腫瘍が白血病に由来しているものであるかが1点、次に
それまでの白血病の治療がどのようなものであったかが、投稿を目にした者が知りた
い点です。
しかしながら、これらはあくまでもこちら知っておきたいというだけのことであって
最も重要なのは、診察している獣医師が今後どのような治療をとりえるのかという事
と言えます。
この最も大事な点において、主治医が「治療法がない」と説明されているわけですの
で、その病院においては、これ以上の展開はないであろうというのが私の推測です。

では、病院によっては、別の展開があるのかと希望をもたれるかもしれませんが、そ
れは私が知りたいと思った2点によってきます。
より高次な診察をしている中核病院や大学病院のようなところで、あらためて診察を
受けて、診断と意見を仰ぐしかないように思います。

白血病に脳腫瘍を併せ持つということであれば、アメリカであれば、街の診療医が、
そこまでのこととして割り切った考えに至るというのは、充分に考えられることと思
います。
飼い主の心情として、そこに納得できないということであれば、やはり複数の意見を
求めるしかありません。それゆえの投稿なのでしょうが、内容的には各種の検査をし
てからでないと申し上げようがありません。
私ですと、あきらかに力不足です。お力にはなれそうもないです。

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