獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200607-70

Re かいせんについて質問です。
投稿日 2006年7月7日(金)21時46分 投稿者 けりーずはうす

耳とありますので、ミミカイセンでよろしいでしょうか。皮膚のカイセンもありますが。
ミミカイセンで話をしていきますね。
犬か猫で多少治療に違いが生じてきます。

治療費はやはり個々の病院によって設定が違うので、私の例を挙げても参考にはなりませんので、省きますね。

治療法ですが、当院で行なっているのは、耳に直接カイセンの治療薬を入れることを2回行ないます。
2回目は1回目と2週間間隔を明け、耳掃除を行なってから入れます。
これで終了です。

別の方法として、外出する猫など再感染の可能性のある場合は、「レボリューション」という滴下剤(ノミの予防薬と併用です)を
処方することもあります。
これは耳に入れるのではなく、首筋に滴下すれば、耳の中のミミカイセンもいなくなるというものです。
しかし、これは猫と小型犬(2.5kg)までしか販売されていません。

また、注射を2回行なって治療する方法もあります。

いずれの方法で治療をするのかは、病院によって違うでしょうね。
上記にもあるように、どうやってミミカイセンがうつってきたのかによっても違ってくるかもしれません。

また、治療が済んでいない状態での耳掃除は、お止めになられた方がいいでしょう。
耳の中は、場合によっては酷い外耳炎を起こしているためと、その黒い耳垢の中にはミミカイセンの
卵がたくさん含まれていて、結局それを床に落としてしまう結果になるからです。

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