獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200609-133

Xです 徒然に
投稿日 2006年9月8日(金)21時31分 投稿者 X

すみません、お言葉に甘えて?いろいろと...それと、すみません長いです。

まず、子宮もとる正当な理由・・・いろいろあると思います。
まず、ひとつに難しい....卵巣だけをとるのは難しい!!!
これは本当です。卵巣というのが再生力に富んだ組織で
術中(むやみに)触れてはいけないと思っているものにとっては
本当にそうなんです。ただ、実際つまんだくらいでどうってことない
と思われている方 実際そのような経験がある方にとっては
難しくないとは思います。また触れないでもとれるという先生もいると思います。
次に、卵巣がしっかりとれていれば子宮は残してもいいというのは、
そういう理論?があり実際そういう調査(実験?)発表があるからなのですが、
理論は別としてその発表が必ずしも正しいとは言えない...という考え方もあると思います。
内容的には正しくても、同じ手術でも大学病院などそれなり施設でそしてそれなりの先生が
行うものとその辺のもの(=私)がするものではやっぱり違うと思いますし、
そもそも調査の件数がそう多くないようなので、そういう点でも
必ずしも正しいとはいえないとも言えると思います。上記のような理由から、
やっぱり子宮も...とういのは正当な理由になり得ると思います。ですから、
なんでも結果がすべてだとは思いませんが、
結果として健康な子宮がいわゆる避妊手術のときに摘出されても
なんら問題はないと思います。また、反対に子宮に問題がなければ
卵巣だけというのも間違ってるとはいえないと思います(ただ、
それは、上記のことをちゃんとふまえてのことならですけど...私見)

結局、なにを信じるかとそして実際の経験で変わってくることだと思います。
ちなみに、私は卵巣がしっかりとれていれば子宮は残してもいいという
理論・発表は(今のところ)信じています。でも、経験不足から?
卵巣を触るのは怖いと思ってので、やっぱり難しいからという理由で
子宮も摘出しています。

次に、理解されなかった...というより非難囂々だった理由について
今回のことでふと想ったこと・・・
妊娠と聞いて連想するのは子宮じゃないかと・・・卵巣よりやっぱり子宮かと。
そういう感覚?がある方々にとって、
不妊(避妊)手術にあたって子宮を取らないとか、
子宮を取らなくてもいいとか、むしろ取らない方がいいとか・・言うものが出てきて、
なんじゃ〜〜それでも〜〜かーとなり、そうだそうだとなったんじゃないかと
勝手に思っています。結局は、感情的なもの??だったように思っています。
なお、根拠となるのも、文献等はこの場で示すことは必要ないというか
そういう場ではないと思っていました。

ちなみに、私は他人さまの気持ちは解りません。ただ、
そのひとの立場になって想うことはできます。ただ、それで想ったことが
結構はずれてしまうようで・・。ちなみに、私は男なのですが、
女性の立場になって想うとどうも卵巣そして子宮を取るという言葉に
なんとなく嫌な感じがします(すると想いました。)そこで、
場合によっては子宮も取らなくてもいいですよーというと、
喜んでもらえるとさえ思っていました。結果は散々でしたが...。
やはり 女性にとっては婦人科の病気が怖いのだとおもいます。その病気も
卵巣より子宮の方が多いと思います。ですから、子宮にこだわられ
それを取ったという言葉が絶対不可欠、その言葉が安心につながる
ということなのかな〜といま想っています・・またまたとんちんかん!?

避妊手術については、ごく簡単なものですが自作の説明文を
飼い主さんに渡しています。あらためて、みてみると・・・やっぱり、
卵巣・子宮摘出・・という言葉はありません。あるのは、
手術をすると卵巣・子宮の病気の心配がなくなります...という言葉です。
また、発情についても、手術をすればなくなります..という言葉があります、が
そのあとに、猫ではごく稀に発情が繰り返されることがありますとあります。
ということで、当方で避妊手術を受けたワンちゃん・ネコちゃんが
卵巣・子宮の病気になったら(+犬で発情がきたら)、それは当方の責任となります。
飼い主さんの立場に自分なりになってみると、なにをどうするかよりは
それでどうなるかが大事では?と思っていました。それに、
手術内容については一般書にも書かれていると思いますし、また
同じことを当方もしているのであらためてそのあたりを詳しく説明する必要性は
あまりない、説明すべきこともっと大事なことがほかにあると思っていました。

もっとも大事なこと...それは目的(理由・動機)かと。
同じこと(結果)でもその目的が違えば、
まったく違うものになる(ことがある)とおもいます。
例えば....またまたへんな?喩えかもしれませんが、
ひとの命を奪うこと・・これは悪いか? 必ずしも悪とは言えません、我が国では。
なぜなら、我が国には死刑制度があり実際執行されているから。
国家による死刑と私的な殺人・・まったく違うものですよね?
でもひとの命を奪うという結果は同じです。
話を戻して・・
卵巣(・子宮)摘出術・・・これもその目的によってはまったく違うものになると思います。
例えば、その目的が繁殖制限...繁殖(生殖)能力を奪うことであればこれは
いわゆる断種手術になると思います...ペットにそんなことしていいの??
また、「発情時におしっこをいろんなところにしちゃうから、うるさいから・・」
という飼い主さんの都合で手術を受けさせて万が一のことがあったら・・
飼い主さんの責任は??? ましてや、
「みんなやってるから」という理由で手術などしていいの??? あと、
「病気を予防したいから」....これもどうかと思います。というのは、
将来なるかならないかわからない病気のために
多少なりとも生命の危険のある手術を施してもいいのか....疑問には思いませんか?
やはり、
ペットにおける卵巣・子宮摘出術はその子のため...(もう詳しくは書きませんが)
その子のストレスを少しでも減らしてあげるため・・これが第一目的、そうあるべきだと思います。
その子のためを想ってしたことで万が一のことがあっても、
飼い主さんには責任はない 責められることではないと思います
(もちろん、獣医師側にはそれなりの責任あると思いますが...。)
...ということで、こだわっています。

飼い主さんに〜〜して欲しいと言われても ハイとはすぐには答えません。
まずは、その理由をお尋ねします。そして、それだったら〜〜こういう方法も
ありますよ?と言えることもあると思います。また、〜して欲しい理由の基に
なっていることに間違いがあればそれを正してあげるのも大事なことだと思います。
ここで、はじめに戻って...今回のきっかけとなったご投稿をされた方へ・・
もし、今の病院で手術を受けさせることにされかつやっぱり卵巣・子宮摘出術を
希望されるなら....先生お願いします、なんとなくそっちの方が安心なので・・
と言われるのがいいように思います。なんとなく・・これはどうしようもないことですし、
飼い主さんの意向を最大限汲み取ることも獣医師にとって大事なことだと思うので。

ながながと同じようなことを書いてしまいましたが....もう少し・・
やはり今回のことでいろいろ見直してみたいと思います。
まず、卵巣・子宮摘出した(する)とはっきりいう。理由は、まずは、
それが安心感につながると思ったから、そして
もし当方で避妊手術を受けられた方が他にいって避妊手術について聞かれたとき
なにをどうしたとか詰問されたら気の毒だから。ちなみに、反対に
ほかで避妊手術を受けたという患畜がきてなんとなく卵巣・子宮の病気が
怪しいと思ったとき、飼い主さんが術式について答えられなくても、
なんとも思いません。卵巣・子宮が残ってるかどうか、それを調べるのは
こっちの仕事だから。

最後に、今まで正しいと思っていたことが違うといわれそしてそれに納得できれば
その方に感謝します、私は。ですから、自分の意見等に反論・異論・非難があることは
たいへんありがたく嬉しく思います。ただ、辛いというか悲しいのは、
ただの思い込みだけ?でとやかく言われることです。
反論・異論・非難して頂けるのはありがたいことですが、その場合、
ちゃんと読んでから・わかりずらいところ理解できないところがあれば
再度尋ねて頂いてからにして頂きたいということです。これは決して、
当方の書いたことをちゃんと読んで下さいといっているわけではありません。
あくまでも、意見して頂けるならということです。

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