獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200609-143

X先生
投稿日 2006年9月9日(土)14時56分 投稿者 山下 貴史

皆様、こんにちは。お世話係のチーちゃんのママさん、管理人のムクムク先生、このやり取りは皆様の前でのほうがいいように思いましたので、今回はこちらの掲示板で・・・病気のことでもないし、獣医師TO獣医師ですけれど・・・一個人TO獣医師なんて屁理屈で許してください。お願いいたします、それとごめんなさい。

X先生こんにちは。X先生ってやっぱり面白いです。きっと先生なりに気を遣って、気をもんでいらっしゃるんではないでしょうか?(わかんないけど)しかも、ずっと頭良い感じで人生過ごしてきたような・・・(これも勝手なイメージです。)、今までは自分の意見が通ってきたような・・・平和な感じでステキかもしれません。僕は馬鹿で生きてますので・・・分からないのかもしれません。
イヤミではなく本当にそう思いましたので。(><。)ごめんなさい。

といいますのは、けっこう物事を「なるべく自分の思う正解に」って、狭く見ちゃってるようで、もっといろいろな考えの人がいるわけで、いろいろなことを認めてあげてはいかがでしょうか?なんだか・・・先生の中には「自分は正しい」が前提にありそうな?ある意味まっすぐな方なんだナァと。
例えで使われた「死刑」のお話なんかも、別に「行われていること=悪くないこと」ではありませんよね?「悪いけど、行われている」ものも多くあります、しかも普通に。これって(話がもっと大きくなってしまいますが)、「戦争はなぜなくならないのか?」を一つの論理でまとめようとするようなものではないでしょうか?「ヒトは争うべきじゃない!!平和が良いに『決まってる』」的な。でもそのウラには、現実問題として利権・宗教・歴史・価値観・人種・・・数えればきりがないほどの事象や思惑が渦巻いていて『決まってる』ものではないですよね?平和が一番!って思うヒトが(日本には)多いかもしれないけど「そんなん、そのヒトそれぞれじゃないの?都合ってもんがあるのだよ。」ってのもありますよね?

日常の診療や避妊手術のことも「個人それぞれ」って意味では同じようなものでは?相手の生活背景や思考までは分からないのです。だったら避妊を行なう理由まで話を絞り込む必要がないかなぁと思いますし、「間違いがあればそれを正してあげるのも大事」のマチガイってどこなの?X先生はそんなに正しいの?正してあげるって、どうして上から物申してるの?って思えちゃいます。

ちなみに、上記のことと「飼い主さんに〜〜して欲しいと言われても ハイとはすぐには答えません。まずは、その理由をお尋ねします。」はまったく別の話だと思います。後者はその方の希望を伺うための手段ですから、ぜひ今後もご家族の話を聞いて、その希望に対して力になれるところを探って行きたいですよね。
大切なのは話を聞いたその後ではないでしょうか?先生のお話をWebで読む限りでは、患者さんを先生の正しいと思うほうに導こうとする(=追い込むとも言えるかと)スタイルに思えます。現在の獣医学は日進月歩で、「絶対的な正解なんかない!100人いれば100人の診療スタイル」と言うことをベースにして「視野を広くして、双方納得のいく診療を!」みたいな感じじゃないかな?と思います。
あくまでもエビデンスや病態分類はそのためにあって、以前この掲示板でも病態分類がどうのこうのと話が合ったのですが、あぁいうのは、あくまでも「獣医学的基準」でいつでも流動的で「道しるべ」ではあり、またインフォームドコンセントの中ではないよりはあったほうがいいけど、それに全てが合致しないし、それをあえて決め付ける必要もない。ただ、獣医師ならば知っておかなければいけないし、それをご家族に告げて現状を知っていただき予後などを話したり、やりすぎ(単純性の下痢でいきなり血液検査・レントゲン・エコーまで勝手にやられたみたいな)とか、やらなすぎ(体に触りもしないで薬だけみたいな)の抑制にはなるよね、ってなもんですよね?やっぱり、コンピュータでなくて、人が獣医師をして診断している意味ってそういうところだと思うのです。融通が利くというか。

先生が「ただ、辛いというか悲しいのは、ただの思い込みだけ?でとやかく言われることです。」というカキコをされましたが、少なくとも僕は「X先生が一番思い込みが激しいよ!」ってツッコミを笑顔で入れてしまいました。しかも意見が揺らぎすぎて、何言ってるかわかんないし、「妊娠と聞いて連想するのは子宮じゃないかと・・・卵巣よりやっぱり子宮かと。そういう感覚?がある」とか決め付けられても困るし(むしろ世の女性にケンカ売ってるように取れましたよ?)、そうは思ってない僕が、偏見無く先生の文章を読み返しても、自己中な感じに見えているのになぁ・・・。

最後に・・・今回こんなにX先生に僕が話してしまうのは、X先生が誤解されたままもうこの掲示板に書き込みたくなくなるのがイヤなんです。そういう獣医師の相談を直接受けたいこともありますし、それで実際書き込まなくなった先生も何人かしっているのです。先生はいろいろ悩みながら、考えながら診療されている姿が文章からうかがえます。しかも、実はこの掲示板は意外と多くの獣医師が見ているけどROMって先生が多くて、書き込むことに躊躇することも多いはずなのです。でも、先生は書いてくださってますよね?少なくとも、ふざけた考えで書き込めるほど気楽なものではないと思いたいのでした。

一応、僕から先生に告げるべき苦言は、アウトラインで言えばこんなものです。けっこう好き勝手書きました。と言っても、捨てゼリフじゃないですよ?質問をしていただければ答えます。しかし!!!あとは先生が今後どのようにここで書き込んで行かれるか・・・だと思います。多分、今の先生のお考えで、どれだけ言い訳を書いても理解してもらえることではないのでは?と思っています(個人的には、聞きたいけど)。先生の臨床の現場はどうか知りませんが、少なくともこの掲示板に書き込みされているご家族は「ヤバイくらい動物を愛してる」人たちだと思います。前にも書いたかもですが、二人三脚(患者さんも入れて三人四脚、二次診療機関も入れて四人五脚・・・)で病気と向き合おうって人が多いですから、中途半端に獣医師だからとかこれが正しいからとかそういうのは通じないかもしれません。けっこう皆さん詳しいから、ごまかしもきかないです。でも、僕個人としては、これからはこれくらい「ヤバイくらい動物を愛してる」人たちが中心になっていって欲しいし、そうじゃないと動物たちにとってもよくないように思います。(あっ!たまに度が過ぎちゃってるなぁって人も見ますが、それも愛するがゆえ・・・です。温かく見守りつつ、あまりにも度が過ぎれば皆さんからのご指摘をもらえるような場所ですよね。)

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