獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200609-148

Re:RE 不妊手術時に残された卵巣について
投稿日 2006年9月10日(日)04時09分 投稿者 りんママ


X先生、レスを頂きましてありがとうございました。
現在の掛かり付けの獣医さんともコミュニケーションはとれておりますので、診察についてのお気遣いありがとうございました。

診察については、1歳の頃から現在まで(6歳)毎年血液検査(CBC)と定期的な健康診断をしております。
毎日スキンシップを兼ねて全身チェックも行っております。
掛かり付けの獣医さんは色素沈着は気にしなくても良いだろうというの意見なのです。

確かに、腹腔内の縫合糸などのアレルギーと言う可能性もあるかもしれませんが、確認の為に開腹すると言うわけにもまいりません。

>残っている卵巣側の腹部にホルモンにより色素沈着がおきやすいとは私は思えません。

不妊手術をしていない犬にも腹部の色素沈着が認められる事があると思いますが、アレルギー以外での原因は何かご存じでしたらご教授頂ければと思います。

乳腺腫瘍の発症にしても発情回数とのかかわりが大きいということが確認されているようですし、雌犬で下腹部や内股・陰部・腋の下の色素沈着は卵巣ホルモンが関わっているように感じるのです。
これは、飼い主の観察経験的な意見なのですが。

先代犬(17歳で没)は未避妊でした、出産経験無しで、毎回偽妊娠、乳腺が腫れ、時には乳汁分泌もあったほどでしたので、乳腺炎も起こすこともありました。
それでも10歳を超える頃からは発情回数も不規則になり年1度のこともありました。

この子も5歳前後から腹部の色素沈着が目立ち始め、13歳で乳腺腫瘍(悪性)になり片側乳腺摘出と子宮蓄膿症がありましたので子宮卵巣片側摘出(一方は腹壁に強度の癒着がありまして剥がせませんでしたが、萎縮しているので機能はしていないだろうという判断でそのまま残しました。)をしました。その2年後、15歳でもう片側が乳腺腫瘍(悪性)になり手術をさせました。
添付画像は、2度目の手術の抜糸後の画像です。
腹部全体に色素沈着が認められますが、この他内股や腋の下にも色素沈着は同じ時期からでておりました。

乳腺腫瘍(良性、悪性)で手術をする犬の腹部などの色素沈着との関係は、気にされることは少ないのでしょうか。

腎臓に癒着しているというのが本当であるならば、健康管理で気をつけて置くことなど含めて知っておきたいのです。

今回も、卵巣が残っている側の腹部の色素沈着がありますので卵巣ホルモンの可能性についてお伺いした次第です。
本犬も6歳を超えていますので、これからの健康管理で、卵巣が残って機能していれば発情があると言うことにもなりますので、乳腺腫瘍になる可能性もあるということになると思うのです。

手術を行った獣医師の情報については、「りんママ 乳腺腫瘍」過去発言検索をして頂くと何度かコメントしておりますのでご参考になさって下さいませ。

立ち会い拒否と日帰りが出来ないこと腹腔内の状態が説明出来ない理由等は、その後ある方から当時の情報を頂きましたが、「何故、自分が行ったはずなのに説明出来ないのか?飼い主が立ち会うのは都合が悪かった。」ということでご推測して頂けると幸いです。

保護などで突発的に飼い始めるのではなく、犬を飼いたいと思った場合には、飼う前から動物病院を探すことが好ましいと思っております。

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