獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200610-139

猫夜叉さんとけりーずはうすサンへ
投稿日 2006年10月17日(火)00時43分 投稿者 きんさん

返信ありがとうございました。大変参考になりました。

私も、例えば注射器のようなもので、定期的に額に溜まった液を抜くことが一番良い方法であると考えていましたが、獣医師の先生によれば、動物の場合、液を抜くとなると切開手術が必要とのことでした。

更には、手術となると当然全身麻酔をしなければならず、高齢犬が麻酔に耐えられるだけの体力を備えているかは疑問で、最悪の場合は麻酔から目が覚めないこともあるそうです。また、仮に手術に成功したとしても、骨にあいている穴が大きいため、すぐに同じ大きさのコブができてしまうことや、それ以上に悪いケースとして、液が脳の方に浸透してしまい、手術前よりも悪い状態になることも想定されると言われました。

骨に穴が開いた原因は不明ですが、少なくとも事故によるものではありません。また、病理検査の結果から、骨粗しょう症等の可能性も低いとの事です。ただし、日に日に穴が大きくなっているのはレントゲンで明らかになっており、骨を削って病理検査をした訳ではないので悪性の可能性も否めません。

この子はもともと殺されることが前提で保健所に捨てられていたのを見つけて、5歳のときに引き取り、飼い始めました。ペットの生産者が子供を取れなくなったことを理由に捨てたそうです。

そのときに殺されてしまうことを考えると、この子にとっては幸せに生きることができたのかなとも考えられなくはないのですが、長く生きるためにできることはしてあげたい。今はそんな気持ちでいます。

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