獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200701-122

購入後に障害や病気が出たときはどうするのか
投稿日 2007年1月22日(月)06時58分 投稿者 ふぅ

お世話になっております。ふぅと申します。
今回、お聞きしたかった膝蓋骨生涯のケアの部分とは違うので、題名は変えさせてもらいました。
今回選ばせて貰った題は本当に皆様に問いかけたい題名です。
前の犬は、老衰でなくなりました。死ぬ1年ほど前から歩行に障害が出ました。死ぬ2ヶ月前には両目の視力を失いました。老犬が視力を失うと言うのは、若い犬と違って、場所など覚えられないものです。住み慣れた犬小屋でさえもぶつかる始末です。そして、鼻も耳ももう利きはしません。本来、犬に与えるのは控えるような強烈な匂いのする人間の食べ物でなければ気付きませんでした。水も分らず、運動量と足腰の不自由・腸運動の低下から便秘を起こし、更に食欲がへる‥。苦肉の策で下痢をするのを処置で水代わりに薄めた牛乳でドッグフードを浸して食べさせました。足腰が悪くなかなか座れずに寝転がるのも時間がかかりました。
最期まで寝たきりにはなりませんでしたが、散歩も排便時も介助が必要。真っ暗闇に取り残され夏だったので蒸していた事もあり、目も見えないのに脱走して朝の3時から近所中を探し回った事もあります。恥ずかしながら私は前の犬のおかげで、歳を取るという事を知りました。老化とは本人(犬)にとってかくも厳しい事なのだと。だから労わらなければならないのだと。そして自分の両親が80になるのだと言う事も痛感しました。
私の家族は働く私とこの両親のみです。その両親が前の犬の為に朝から晩まで頑張ってくれた事を私は感謝しています。ですから、私は働きに出ている間、動けなくなるかの前に、手術した後の看病でも両親にはもう頼めません。可愛い今の犬も大事なら両親も大事なのです。では失業を覚悟で休業するか‥、年老いた両親に今頃そんな心配はかけられないのです。
生き物を飼う時、きっと誰でも最期まで見取るつもりだと思います。私もできればそうしたかった。主治医には何度も確認しました。しかし主治医は、私達を思ってあえて紹介されませんでした。ブリーダーが引き取らなかったら、またきてくださいとだけ言われました。父は、自分達の死後、独りになった老年に差し掛かる私が犬の介護をするという状況を考え、犬を返す決断を下しました。私は、寝たきりになった犬が気持ちよく過ごせないと、前の犬ほど面倒を看てあげられないと判断し、同意しました。
私は今でも聞きます。前の犬に、お前は幸せだったかと。それを考える時、まだまだしてやり足りないと思うのです。それでも、まえの犬はまだ歩けたから、苦しければ鳴いたから、不十分でも介護してやれたと思います。でも、今の犬は鳴きません。付ききりでなければ、その気持ちを汲み取ってやれません。とても苦しいです。今も泣きながら書き込んでいます。飼いたいけど犬のための環境を持てないから諦める‥努力不足です。ですが、そういう犬でも引き取ってくれる人もいる、と言った主治医の言葉で決めました。

ブリーダーさんから直接購入ではなく、仲介の人が見えます。この方も修行中だそうで、ですが並ならぬ愛犬家です。犬の予後は出身地で改めて専門医に見せるので大丈夫ですといってくれました。大丈夫だといわれた以上、「治療しないで」と言われたら他に思いつかない私は頷くしかありません。
この仔の出身地は遠くそこへ連れて行く時間を作るのに1ヵ月半かかるのらしいです。飛行機で行かれるのか新幹線で行かれるのか‥旅費も馬鹿にならないので急いでとは言えません。
そして愛犬家の人でも、手術が度重なったり膨大な看護の時間を考えれば(早死にして欲しくないので)、あるいは処分されるかも、という不安を考えずにはいられないだけです。手離す事を考えるに、色々なケースを想定しますから‥本当は安楽死も考えました。手術して、看病して、どうしても家庭内で上手くいかなくなったら‥ですが、ここまで言って下さった先生には頼めませんし、近所の獣医は、前の犬の時の扱いが乱暴だったので(この先生はwebの良い獣医名簿に登録されて見えますが、老人・老犬介護をされた事が無いのだと思います)今の仔も大事に扱ってくれるとは思えません。また、保健所なんて最期の時まで撫でてやれない場所では絶対嫌です。
その中で、一番犬にとって良い事が多い確立を選ぶ‥、偉そうな事をと怒られるかもしれませんが、良い人に貰われて良い環境で‥一番確率が高いから返すのです。
なにをくどくど長々と言い訳しているのか、と思われるでしょうが、この部分を省略したのは、ケアの方法を問い合わせるのに本当にくどいと思ったからで、ですが、それで犬の扱いを軽んじていいのかと思わせるようでしたら、自分の弁護ではなく、本当に考えてもらいたい事なので、長々とかかせてもらいました。
パールさん、ご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。
もし、ケアの方でアドバイスがありましたら、そちらもよろしくお願いします。

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