獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200701-193

Re:ブルセラ症
投稿日 2007年1月28日(日)12時00分 投稿者 プロキオン

この疾病については、すでに「定番質問の回答集」である「どうぶつよくある相談」にけりーずはうす先生がレスを用意してくださっています。そちらをご一読下さい。

ブルセラ菌は、とくだん空中を泳いで感染してくるわけではなく、必ず動物同士の接触が必要です。とくに慢性化した症例ですとブルセラ菌の存在している場所は限定されてくる傾向があります。この細菌にとっても他者への感染は容易でないことを意味します。

そのような点から(乳腺組織に菌が残りやすいので)、乳汁を介しての人間への感染防止のために「牛ブルセラ病」は法定伝染病に指定されており、検査と陽性牛の淘汰が家畜伝染病予防法で定められています。
しかし、犬の場合であれば、流産死産があっても、その乳汁を人間が利用するということはありませんから、急性症状として流産死産があった時点から治療にあたることが可能です。
医薬品としてのワクチンはありません。あるとしたら、犬を迎え入れるに際して、怪しげな繁殖場・不衛生な繁殖場で生まれた犬は避ける、犬は犬として扱い擬人化した過度の接触は慎むという”知識としてのワクチン”でしょう。




http://www.vets.ne.jp/faq.html

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