獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200704-236

Re:Re:Re:腹水を抜いたら・・・3 病理検査の結果
投稿日 2007年4月27日(金)12時02分 投稿者 プロキオン

りんママさんのレスがありますので、太陽が昇っているのに電灯をつけたままでいるかの感がありますが。

血様腹水があって、その中に腫瘍細胞が遊出しているということは、いわゆる末期の癌性腹膜炎に近い状態ではないかと推測しています。
主治医の先生が4つの方針を上げられているのは、飼い主であるりえっちさんに対して、できるかぎり希望を繋ぎたい、患者である犬にとってもまだ明日があるのだということを伝えたかったのではないかと思います。
そういう配慮がなされている状態であれば、診察していない者が分かったような口を利くこと自体がはなはだ滑稽な姿と写ってしまいます。ということで、私も主治医の先生の邪魔をしないように大学病院をお勧めしたわけなのですが、ありていに申せば、大学病院においても、生活の質の改善とか延命のための治療というのが実情ではないかと考えます。

ここから先は、りえっちさんが決めてよいのですよ。
悔いが残らないまでに治療するのも、残された時間を共有することに費やしたいでも、どちらでもよいのですよ。
獣医師は、人と動物とを繋ぐ橋のようなものですから、何が何でもということはありません。動物と飼い主さんができるかぎり納得できる形でいられることが大切です。

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