獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200704-96

卵胞嚢腫
投稿日 2007年4月19日(木)02時49分 投稿者 ラブ

12歳になるメスの未避妊のラブラドールと暮らしています。年齢らしい後ろ足の衰えや脊髄の変形などはあるものの本人はすこぶる元気で、泳いだり走ったりはしゃいだりという、ラブらしい生活を楽しんでいます。この子は毎年1回ドッグドック(エコー、レントゲン、血液検査)に入っています。未避妊ということや年齢的なことも考え、6歳よりの恒例行事です。しかしかなりの病院嫌いで、具合が悪くなったりはしないものの、かなり抵抗します。さて、今までまったくトラブルなく来たのですが、昨年のドッグドックのおり、片方の卵巣に卵胞嚢腫とみられるもの(7個ほど)がエコーで見つかりました。もちろん未避妊を選択してきたのですから、それなりの覚悟はして生活してきました。主治医曰く、急を要する病ではないものの、やはり将来的な子宮蓄膿症などの疾患のリスクを考えると卵巣/子宮の全摘出手術をする方がよいであろう、年齢的にも体力的にも良いチャンスでもある、とのこと。しかし同時に、未避妊を覚悟の上で続けてきた私に無理には手術を勧めないから、良く考えてきてほしいといわれました。本犬は、卵胞嚢腫からくるものとしては無症状と思われ、発情周期にややみだれがあるものの発情は来ており、今回も無事に発情後期の平均90日を過ぎました。発情後の偽妊娠の影響は毎回ごくわずかで、暗がりを好んだり寝る前の掘る動作が頻繁になる程度で、今まで最もひどかったものでも4歳の時にわずかに乳が出ただけです。私としては、ここまで来てなるかならないか分からない病気で全身麻酔をかけての手術に望むのは考えてしまいます。しかしながら、卵胞嚢腫から併発される病気(子宮内膜症/子宮蓄膿症)のことも無視はできません。もちろん主治医とも話し合ってはいるのですが、できるだけ多くの獣医師の皆さんのご意見を伺いたく思います。

・卵巣腫瘍にかかっていることが分かったら、無症状でも子宮/卵巣全摘出手術を勧めますか? これを放っておいた場合、卵巣癌などになる可能性や、病状がひどく進行する場合はありますか? またその程度確率が分かれば知りたいと思います。 

・実はドッグドックを受けた3ヶ月後に発情が始まりました。ドッグドックで発見された卵胞が、この発情の為のものの可能性は考えられますか? その場合、今は卵胞がなくなっていることは考えられますか?

・卵巣腫瘍(卵胞嚢腫)は子宮内膜症や子宮蓄膿症の併発が多く見られということですが、どの程度の確率なのでしょうか? また偽妊娠の強くでる犬ほどかかる確率が高いというのは事実でしょうか?

・持続発情とはどのような状態のことをさしていうのでしょうか? 外見上はまったく分かりませんか?

頭では全摘出手術が簡単で最も確実な方法であることは分かっているのですが、自分の中でなかなか納得の行く答えが出せずに苦しんでいます。主治医を信頼している分、従った方が良い気もするのですが、主治医の方も「今すぐどうこうなる病気ではない」と手術にあまり強硬な姿勢をとろうとはしません。長くなりましたが、よろしくお願い致します。

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