獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200711-8

Re:体重管理の目安。
投稿日 2007年11月2日(金)15時54分 投稿者 けりーずはうす

体重の管理も大切ですが、それよりは歩く散歩の回数あるいは時間を延すほうがよいと思います。

私も今年12歳になったばかりのゴールデン・レトリーバーを飼っています。
彼も去年くらいからぐっと年寄りのような体つきになり、道を歩いていますとアスファルトに爪がこすれる音が多くなったようです。
それでも、1日1回たっぷり40分くらいは歩いての散歩ですが、運動をさせています。
休日で、彼の調子が良い時は若い犬仲間と4−5km前後歩く時もあります。
昨年までは、一緒に山登りにも出かけましたが、寄る年並みには勝てず、引退させました。

私が彼を歩かす理由は、「長い時間立っておく」のが目的です。
犬も年齢を経ると若いときのようにずっとバタバタとは動かず、どちらかというと寝ている時間が多いはずです。
そのため、後肢の腿の筋肉はやせ衰えてしまいます。
また、足をひきずったり、つまずくのは脳→脊髄→末端への神経回路がショートしかけているので
これをつないだままにするためにも「動かす」ということは大事なことなのです。
歩くスピードは遅いですよ。
若いときは彼の後ろ姿を見ながら歩いていたのに、今は彼が私の後ろを歩くくらい遅いです。
でも、散歩が大好きな彼の為、彼が何時までも散歩にいけるようにリハビリのつもりで出かけているのですよ。

ボディーコンディションスコアーについては、検索をかければヒットします。
「犬 ボディーコンディションスコアー」で出るはずですよ。
また、今の体重が適正かどうかを一度主治医の先生にご相談になるほうがいいでしょう。
というのも、若いときよりは明らかに筋肉の付き方が変っている為、その体重を目安に増やしますと、肥満になる場合があります。

これから寒くなる季節です。
いくら長毛犬でも、老犬には寒さはこたえます。
これからの夏や冬は、去年まで大丈夫だったから今年も大丈夫と思わず、犬の様子で対応を変えてくださいね。
場合によっては保温の処置や玄関先でも良いので室内に入れるなどの対策を考えて置かれたほうが良いでしょう。
それこそ、立てなくなったとき犬は室内に入れての介護のほうが、人のほうも介護しやすいですし
犬の変化もつぶさに観察できますしね。

参考になれば幸いです。

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