ぜんぜん分離不安なんかじゃないですよ。生後8週ちょっとの仔犬がさみしがりなのはごくごく普通のことです。本来ならまだ母犬がべったりとそばにいてぬくもりを与え、なにからなにまで面倒を見ている時期です。自力でゴハンを食べたり、自力で歩けるという以外は、人間の赤ちゃんがまだあんよもできずバブバブ言っているのと同じ段階です。今からの1ヶ月が大切です。べったりいっしょにいてさみしい思いをさせず、そのあと少しずつ自立させていく、そんなスケジュールを立ててください。
落ちているものを何でも口の中に入れるのは仔犬として当たり前の行動です。勉強の一環ですね。これはなにかな?食べられるものかな? 楽しいものかな?って確かめているんです。ダンボールの切れ端やトイレットペーパーの芯など紙製のものなら、そんなに神経質にならずに噛んで遊ぶおもちゃとして認めていいです。セロファンテープなどビニール系のものはおなかに入ると固まってしまうので要注意。糸やヒモ状のものは腸をくくってしまうので要注意。電気コードは感電の恐れがあるので厳重注意。あわてて取り上げたり無理やりにやめさせるとよけいに興味をもってしまうので、ほかのもので誘って関心をそらせるようにしてみてください。
ゴハンを1日３回にきちっと分けて与えているのであれば、カロリーの点では問題はないですが満足度の点で問題ありです。生後8週ちょっとの仔犬はもっと回数多くちょっとずつ食べ物を欲しがります。発育途中の胃や腸も、ちょっとずつ何回も働く機能になっています。「寝て、起きて、排泄して、食べて、遊んで、寝る」が生後8週ちょっとの仔犬の生活リズムですから、昼間在宅ならそれに合わせて何度もゴハンをあげてください。昼間お勤めなら、日中に一度はゴハンをあげるようどなたかに頼むといいですね。朝出かける前にあげて帰宅するまで空腹のままというのは仔犬にとってはいいことではないです。生後3ヶ月になったら1日3回、生後4ヶ月以降は1日2回、そういうゴハンリズムを考えておいてください。