IBD (Inflammatory Bowel Disease) は、慢性の腸疾患で、原因も完全には解明されていませんが、自己免疫疾患の一つで、ストレスも大きな要因であるとと考えられているようです。症状は、嘔吐 ・下痢・血便など、これらが長期に続くと体重も減ってきます。血液検査では、総蛋白質（TP）、特にアルブミン（Alb）の減少がみられます。あとは、内視鏡を使って腸粘膜の状態をみたり、その際、バイオプシー検査で、診断したりします。IBDと診断することは、容易ではなく、検便や血液検査、膵臓の検査で、他の病気の可能性（肝臓疾患、膵臓疾患、寄生虫、細菌・ウィルス感染症、甲状腺機能亢進症など。。。）を除外していく必要があります。そして、IBDと診断されれば、薬物治療・食餌療法などの治療が行われます。プレドニゾロンを投与する場合、最初の2週間で効果がみられなければ、診断について、獣医ともう一度再検討されては、どうでしょうか？薬の量については、獣医の意見に従うべきだと思います。食餌療法についても、獣医ともう一度相談されては、どうでしょうか？なるべく、栄養価が高く、低脂肪、低繊維質の食餌が良いと思われます。焦りは、禁物です。と同時に、飼育環境の改善や、ストレス軽減にも工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか。