獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200811-11

Re:仔犬を迎える時期と方法
投稿日 2008年11月3日(月)02時55分 投稿者 パールちゃん

唸り合いや小競り合いやマウントなどしたときにやめさせていませんか? 飼い主が争い事を避けようとするといつまでも不仲が続いてしまうと思います。書いてくれた内容からは犬たちが一生懸命になって折り合いをつけようと努力している姿が想像できます。犬嫌いとか、いじめとか、社会化に失敗とかではないと思うのですが・・・。
「みんななかよく平等」は人間界だけの作法で、犬の世界は強いほうが偉くて弱いほうが我慢するのが作法です。偉そうに唸るのを「困ったな」と思ったり、怖がっているのを「かわいそう」と思ったり、人間の作法を犬に投影してしまうと犬は混乱してなかなか順位が落ち着きませんよね。
強い者を優遇し弱い者は冷遇するのが犬の群れの成り立ちには必要ですから、群れのリーダーであるべき飼い主がそういう割り切った心をもてるかどうかが、群れの安定のカギを握ります。
かといって、リーダーは弱い者を見捨てはしません。誰も見ていないときに弱い者をいたわり、群れにしっかりついてくるように励ますのもリーダーたる者の資質だと思います。
という前提があってD仔犬を迎えるならいいと思いますが、ABCがDに攻撃を仕掛けるのを見守ることはできますか? 
ひどく噛まれる前に「おなかゴロン、ごめんなさい」ができるまでにD仔犬が社会化できていることが迎える最低条件だと思いますが、2頭兄弟だと力関係の強弱が単純に決着がついてしまうため社会化勉強に不利なので、母犬の元に3ヶ月置いておくのは思うようなメリットは得られないかもしれません。メス仔犬のほうが強ければ吉と出ますが、メス仔犬のほうが弱くてすぐにごめんなさいするようだとオス仔犬は強気だけが身についてしまって凶となりますね。
もう仔犬を迎えるのが決定しているならしかたないですが、D仔犬を迎えるのはABCにとってはかなりのストレスになるはずです。
最善策としていえることは、徹底的に喧嘩させることです。殺さなければいいという覚悟で。それが群れを安定させる早道です。
順位は一度定まったかに見えても、飼い主の態度次第、また犬の年齢ステージによって変化します。そのたびに争い事があって犬の心身を痛めるのは多頭飼いの宿命です。
p.s.お友達の家の仔犬を抱いているときにCが先制攻撃したのは、自分が小さいときにいじめられたからではなく、不安が動機だと思います。よその犬を抱っこしているのを見せつけられて悲しかったんだと思います。

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