一つ目の質問について
　一般論とすれば直接の関係はありません。個別の具体論となると、犬の体調如何ですから、判断しようがありません。主治医の先生の考え次第でしょう。

二つ目の質問について
　一般論からすれば、安定した状態を維持することにつきます。
しかし、この場合一般論が常に正解かというと、その保証がありません。それは安定した状態を維持するための匙加減が医者の仕事だからです。薬用量が多いと判断すれば、減らしますし、足りていないと思えば増やします。それで望ましい状態が維持できるのであれば、それが正解となります。
また、循環器薬の投薬の際によく言われるのですが、利尿剤の併用が禁忌とされています。でも、実際に肺水腫が併発されてくるようになれば、肺水腫を放置しておくわけにもいきません。当然、利尿剤も使用されます。
そのとき、そのときで、どのような目的があって薬剤を選択して投薬していくか、きちんと説明ができるのであれば（漠然とした投薬でないのであれば）、それは正解といえるのではないでしょうか。これは、もうこういう回答しかないとマニュアル化されたとおりに病気が推移していってくれれば、私達も思い悩むこともありませんし、教科書だけ見ていれば名医となれますし、経験を積む必要もありません。
しかし、現実には患者を見ていないと診ていることにはなりませんし、経験や予想が裏切られることもしばしばあります。正解自体もいくつも存在していて、その中からどれかを選択しなくてはなりません。それが重荷に感じる事もまたよくあることです。
結果が分かっていれば、また言いようはありますが、まだ途中の段階では、なんとも言いようがないというところが正直な話です。