他所へ譲渡されたチャボが産んだ卵がウイルスに汚染されているかどうかが、先のコメントで「時系列や雛達の感染の事実がよくわかりませんので」と申し上げたことと重なるのです。
つまり、学校で孵化した雛が他所へ譲渡されていて産卵するようになってきているもしくは、近々に産卵しそうだということですよね。その場合、成長した雛達の感染の有無は私にはわかりかねることですし、所有者も異なります。
疾病蔓延防止の疫学上の観点から言えば、産んだ卵を孵化させない方が良いのにきまっています、けれども、相談者と所有者が別の人間であれば、これについては、すでに私が口を出してよい範囲ではありません。私達街の臨床医は、飼い主が望まなければ、かってに治療してしまうということはできません。それと同じ事で譲渡先で産まれた卵であれば、その卵の所有者に私があれこれ言うのは憚られるということです。

また、卵が汚染されているか否かについても、卵以前に譲渡先のトリ達を検査してみる必要があります。これも譲渡先の承諾が必要なことですよね。要するに当事者以外の第三者が関わってきている話であれば、一民間人が、「ああせえ、こうせえ」と言うわけにもいきませんから、行政（家畜保健衛生所）に相談された方が良いと思うのです。