獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200907-32

Re2:動物園の月の輪熊があぶないんです!
投稿日 2009年7月13日(月)21時48分 投稿者 ぷち

パールさん、お返事ありがとうございます!私はできる限りのことをしたいと思っています。
母親を駆除したあと心配した長野県軽井沢の住民の方々が巣穴をみにいって子ぐまを発見し、一生懸命引取先を探して子ぐまは長崎の石岳動物園に引き取られたのです。そこでは飼育員さんたちの頑張りの下、閉園後には自然豊かな広場で遊んだりしてすくすくと育ちました。その動物園は子ぐまの生い立ちを市民に伝え、子ぐまはみんなに「元気」という名前をもらって愛されました。
その子ぐまが2歳になって6月に福岡市動物園に移動したのです。ずっといっしょに育った妹熊もお年頃だし予算などの事情も想像できますが、そこはあまりに今までの環境とはちがい、狭くて自然の全くない掘り下げ式の放飼場にいきなり入れられたのです。私は福岡在住ですが、いつ行っても狭くなった空を仰ぎながら同じことを繰り返し笑われています。この前初めて疲れて寝込む姿をみましたが、私も元気な頃をよくみていただけに、これまでが生き生きと幸せだっただけに、あんな悲しそうで苦しそうな姿はショックです。親代わりだったかつての飼育員さんは女性でしたが、女性の声が近づいてくると顔をあげて鼻をひくつかせることがありました。待っているんだと思います。
動物は寂しさやストレスで病気になりますよね。まるでピースをみているようです。私が以前飼っていた犬もそうでした。移動の理由は婿入りですが、熊がせめて今まで育った環境を取り戻さないかぎりそれは無理だと思います。福岡市動物園には雄に死なれた14歳の雌の熊がいるのですがまだ一緒にはいません。一頭飼いの状態です。福岡市も環境整備の最中ですが、20年計画で他にも動物はいるし熊は一番後回しになる可能性が高そうです。
元気はまだ若いので、かわいいとかきれいとかいわれて、人気はあるようです。福岡市動物園には、放飼場に緑や遊び道具を入れて、飼育員さんはもっと熊に話しかけてと、そして熊のこれまでの生活をもっと知ってほしい、ただ見せるだけでなく熊の生い立ちを紹介し、自然に近い姿で暮らさせてくださいと意見箱やメールで訴えました。そのほうが子供たちも絶対喜ぶし、敷地には熊がでそうな緑の林がたくさんあるんです。参考図書もあります。「やんちゃこぐまがやってきた!」フレーベル館出版です。みなさんどうぞ宜しくお願いします。

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