獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200907-47

Re7:動物園の月の輪熊があぶないんです!
投稿日 2009年7月16日(木)01時25分 投稿者 パールちゃん

> 熊の生態や動物園の関係資料を勉強するようにとの事ですが、その勉強がどうつながるのか、あまりわかりません。目的がわからずに漠然と調べることはできないので具体的にもう少し細かく教えて頂けないでしょうか。

たとえば・・・日本国内の動物園におけるツキノワグマ飼育の現状(頭数、雌雄別数、年齢、来園経緯、飼育設備)などを調べてみてはどうでしょう。インターネットを使えば簡単ですね。そして、福岡市動物園でのツキノワグマの扱いは全国と比較してどうなのかを考える、妥当なのかどうか。動物園規模や予算も考慮する必要あり。
次に、ツキノワグマの生態を調べる。どのように生まれ、どのくらい生きて、どんなふうに死んでいくのか。行動圏、食べるもの、休む場所、生殖など。一日、一年間、一生のライフサイクルを把握する。
人との関わりを知る。古来、狩りの対象としてなぜ狩られたのか、現代ではなぜ狩られなくなったのか。農林業被害の実態、市民生活との関係、有害駆除とはどういうものか。生態系のなかでの存在。人を襲うのはどういうときか、等々。
これらを知ることが、「熱い心と冷たい頭」を確かなものにしていくと思います。それが勉強の目的。

> 今日いってみると少し変化があったのです。飼育員さんが名前を呼びながら餌を手渡しされてたのです。わかりませんが、受付の方によると意見箱は毎回庶務に上げてくれているそうです。今日は他にだれもお客がいなかったので、私も元気にたくさん話しかけてきました。

この部分、気になりました。
人の手で育てられたとはいえクマはペットにはなれません。仔熊時代はともかく、成獣になってからは人との距離の取り方に慎重にならざるをえません。一撃で人を殺す力をもっているのですから。
人工保育の動物園動物、特に猛獣類は、専門的知識に基づいて少しずつ人離れさせます。現在の飼育員さんはきっと元気との距離の取り方を試行錯誤されている段階だと思います。動物園の動物にお客さんが話しかけることを係員は止めさせることはできません。ですが、以前の女性飼育員を思い出させてしまうような「やさしい声」は、元気にとってもつらいし、これからここで生きていくための試行錯誤をしている飼育員さんにとっては迷惑かもしれません。
迷惑などときつい言葉を使ってごめんなさい。ツキノワグマはペットではない、元気はやさしい声を必要としていた仔熊ではない、それを言いたかったんです。

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