不飽和脂肪酸は生体の維持に細胞レベルで必要不可欠なものです。不飽和脂肪酸には動物性のものと植物性のものとがあり、かおるさんが愛犬にお使いのEPAおよびDHAは寒冷水域に住む魚類が原料となっています。いわゆる青魚です。しかし、ヒトにも見られるように青魚にアレルギー反応を示す体質がイヌにも存在します。不飽和脂肪酸としてEPAやDHAを摂取させたいけれどかゆいかゆいが出てしまうという場合があります。本来は動物性のもの植物性のものバランスよく摂るのが理想ですが、EPAやDHAが体に合わないとなると植物由来の不飽和脂肪酸を使うことになります。その代表格がオリーブオイルです。植物性の不飽和脂肪酸にはリノール酸・リレイン酸・オレイン酸などがありますが、摂取過多をそれほど気にせず、手軽でイヌが嫌う匂いでもないオリーブオイルが最も使いやすいオレイン酸です。オリーブオイルの油分のうち70〜80%がオレイン酸ですから、少量で効率よく不飽和脂肪酸を摂取できます。過剰なコレステロールを排泄させたり、動脈硬化や高血圧を防いだり、血行をよくしたりといった作用を細胞レベルで整えてくれます。ただし、良質なオリーブオイルほど空気にふれると酸化しやすく、酸化すると体には悪いものになりますから、大ビンのものを長期間使うのは避け、保存は光の当たらない暗いところで・・・が必要です。