獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201003-45

Re:猫のクレアチニン
投稿日 2010年3月25日(木)11時16分 投稿者 プロキオン

私も、けりーずはうす先生が思われたように3月21日の「な」さんと3月24日の「nao」さんの投稿が内容的に重なっていて、同じ方なのかなと感じています。

「な」さんケースで、クレアチニンが5で、BUNが52。
「nao 」さんのケースで、クレアチニンが6.1で、BUNが50<。

いずれのケースにしてもクレアチニンが、これだけの数値であれば、食欲がないというのも無理はないことのように私には考えられます。むしろ、BUNがよくこの程度の数値で納まっているなと思います。尿がきちんとつくられているのかも気がかりです。
お一人なのかもしれませんが、お二方に伝えたいのは、飼い主の意向がどこにあるのかをきちんと獣医師に伝えることだと思います。

腎臓が悪いというのは、まず間違いないと思うのですが、ただ単に猫の食欲が回復してくれればよいのか、それとも腎臓がどこまで回復できそうなのか、あるいは治るのか治らないのか、ということのやり取りは必要ですよ。
飼い主は素人なんだから、そこを斟酌して治療を進めてくれるのが獣医師だろうと考えていますと、行き違いは出てきます。
説明が苦手という獣医師もおりますし、説明してもどうせ理解できないだろうと考えている獣医師もいるかもしれません。中には、なんでもないような症例でも飼い主さんを不安がらせてしまう獣医師もいるかもしれません。
それでも、猫の今の状態というのが、どのようなものであって、改善するためにはどのような方法があるのか、その中でどのような治療を希望するかは、飼い主さんが決めなくてはなりません。

「白血病と診断されましたとか腎不全と診断されました、治療法にはどのようなものがあるのですか?」という一般論としてなら、お話はできるかもしれませんが、
クレアチニン6.1  BUN50< の治療法ということになると、ネットのこちらとあちらで診察もしていないものが口を出すのは、実際に治療する者に対しても主治権を侵すことになりかねません。
それは、患者が生き物であって、機械ではないからです。1つや2つの項目が患者の全てではありません。必ずや全体状況を把握してかからなくてならないからです。例え大学病院の先生であっても、画像だけで診断していたら異を唱えるべきなのです。まず、患者を見て・触れて、それからりん告にそって様々な検査を進めていかなくてはなりません。

ですから、1軒目の動物病院に不安を感じて2軒目に行くとしても、必ず患者を診て検査して説明して貰うということまでが できないとなりません。
動物病院へ行ってきたものの、どうもよく分からないから他所で聞いてみようでは、埒があきません。疑問質問は、患者のことを一番知っている者にこそ尋ねて初めて意味があることとなります。

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