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Re3:飼い猫の喧嘩
投稿日 2010年4月17日(土)14時11分 投稿者 けりーずはうす

通常、多頭飼育するならオス、メスの組み合わせがトラブルが少ないとされていますよね。
それでも、あくまでも動物です。どの場合にも絶対はありません。
とくにまだ若い年齢同士の場合は、この関係性が度々変わり、そのたびにトラブルに見舞われることがあります。
それが永久的に続くものなのか一時的なものなのかはわかりません。

とりあえずしばらくはまったく別の部屋で生活できるようにしてみられてはいかがでしょうか。
そのまま喧嘩を続けますと、お互いにいい印象がなくなってしまいますから。
関係を良くするきっかけをなくしてしまうかもしれません。
部屋がない場合は、猫用ケージでどちらかに過ごしてもらいましょう。
これは、ケージに入る猫を入れ替えてもかまいません。
しかし、一方が出ている時は一方は中に入るというふうにしていきます。

多頭飼育は、犬でも猫でもお互いの仲が良ければ楽しいことも多いのですが
一旦関係がこじれてしまうと、飼い主側が神経を使うことが増えてしまうと言う
危険をはらんでいます。
「今まで仲が良かった」という思いはお捨てくださいね。相手は生き物です。感情があります。
関係が変わったきっかけがあったとは思いますが、今更考えても仕方がないかもしれません。
一から始めると思ってゆっくりです。
そして、もしかしたらもう仲良く出来ないとしたらどうするか、ということをほんの少し考えておいてください。

私も14歳を筆頭に7歳、2歳の3匹の猫を飼育しています。
私のところは、すべて去勢オスですがそれぞれ年が離れておりますからあまりトラブルはありませんでした。
14歳の猫が一番体も大きく、やはり上下関係で言えば7歳よりは上のようでしたが
ここ1年ほどは時折、7歳の猫のほうがこの地位を狙っているようなそぶりをみせます。
大きな喧嘩にはなりませんが、遊んでいるのとは違う声を出してやりあっています。
そして、年上のほうが先にこのやり合いを止めてしまいます。
たぶん、年齢的に体力がないとさとり、この座を譲っているのでしょう。
しかし、14歳の猫は、私の一番のお気に入りですから一番かわいがられていることをしっています。
その後は必ず私に甘えてきます。
2歳の若い猫は天真爛漫。そんなことは関係ないよ、と2匹共に遊んでもらい、かわいがられています。
この猫は少々障害を持っていますからそれもあるのかもしれませんね。

このように、それぞれの年齢などから猫が死ぬまでトラブルなく仲良くやっていくなんていうのは
あまりないことではないかと思いますよ。
大なり小なり小競り合いはあるものです。
そのたびに飼い主さんが動じていてはトラブルも解決しないかもしれません。
ひどくケガをするような喧嘩なのかどうかを見守ってみましょう。


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