獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201101-8

Re3:猫と刺身
投稿日 2011年1月9日(日)17時42分 投稿者 けりーずはうす 

ブリ、ハマチは同じように不飽和脂肪酸の多い魚の種類です。
ちなみに、この2種類は名前が違うだけの出世魚です。
ハマチは40−60cm、ブリは80cm以上でこの名前となります。
他の魚については「不飽和脂肪酸」で検索なさると、ある程度は魚の名前が出てきますよ。

さて、ここで獣医師として一言。
魚を与えるのは、毎日ではなくていいのではないでしょうか。
なぜこんなことを言うのかと言いますと、猫が年を取ったり病気になったりの時のために
取っておいてほしいのです。
猫は犬のように雑食化が進んでいません。
ですから、食べるものはほとんどタンパク質系だけになります。
病気になって少々食欲が落ちていても、キャットフード以外の物に対する
モチベーションが高いと食べてくれたりしますが
普段からよく与えられている食材などは食べてくれなくなるようです。
こういったケースでは、動物病院にある流動食なども好んでくれないことも多く
飼い主さんが困ってしまわれるのです。
これは、毎日薬を与えなければならなくなった時にも言えることです。
毎日の投薬は、お互いがストレスなくできる方がいいはずです。
そのためには、「変な匂いがするけど、この食べ物が欲しい」と思わせる
のがいいですね。

刺身などはたまたまスーパーにあった時にだけ、などご褒美的に与える方が
後々を考えますといいように思いますよ。
喜んで食べてくれる姿は、人を癒してくれます。それは、私もわかります。
それでも、毎日格闘しながら投薬しなければならない自分の労力の代わりに
それによって猫に嫌われるのであれば(猫のためにしているのに)
「元気な時は、まあキャットフードでいいでしょ」となるのです。

ご一考ください。

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