獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201102-9

ビーグル♀9歳8ヶ月でした
投稿日 2011年2月14日(月)16時39分 投稿者 momomo 

11月初めに右首下に腫れを見つけ、病院に連れて行きました。レントゲンを撮ってもらいましたが何も写らず何らかの炎症が疑われるので(膿が溜まってる等)一度切開をしましょうと言われ麻酔をかけ切開しましたが、先生が疑った炎症はなく、そこから採取した組織を病理検査に出しました。結果は異常なし、でした。
その後、抗生剤、消炎剤(ステロイド)を投与しましたが腫れは引かず、原因が分からないということで別の病院に行きました。(11月末)そちらでは血液検査、切開場所からずっと出続けている血に近い液体の検査、エコー検査等をしていただき出された結果は「唾液腺炎」ということでした。そして、それから 1ヶ月あまり、抗生剤、消炎剤に加え歯周病の薬?なども入った調合粉薬を処方され飲み続けましたが効果は出ず、その腫れは日に日に大きくなり、だんだん呼吸もしづらくなってるようでした。 こちらの先生は場所的に大事な神経や血管が集まっているところだから外科的な方法は最後の選択として、薬の次に試してもらいたいのはインターフェロンということでした。そして、1月から元の病院(家から近く小さい頃から診て貰ってきたところ)へ戻り、週に2回インターフェロン注射を受けることになりました。ただ、戻ってきた病院の先生いわく、この一か八かの処方を続けるより手術で取ってあげたほうがこのコの為にいいでしょうとのことでした。そして、もし私に手術をやらせてもらえるなら全力でやらせていただきます、という力強いお言葉をいただき、私も心を決めました。そして約1ヵ月後に手術の予約を取り、その間インターフェロンと抗生剤+消炎剤で様子を見ながらいきましょう、ということになりました。
その3日後の夜でした、それまでの呼吸のし辛さとは明らかに違い普通に立っていることもできず、「伏せ」であごを床に乗せたままの状態でやっと呼吸できるくらいの状況(グルグルゴーゴー言ってました)になり、ごはんも食べたい気はあり食べようとするのですが呼吸がし辛い、口に入れても飲み込み辛い、の繰り返しでした。
翌朝一番で病院に連れていき、レントゲンを撮ると気管が圧迫されて曲がっているということでした。その日は抗生剤の注射(数日効果が持つとのこと)をしてもらい結果的にはそれで呼吸のし辛さについては最悪の状況は脱しました。ご飯もその日からは流動系にしてあげたものをむしゃむしゃと食べました。でも相変わらず呼吸は辛そうだしまたいつ悪い状況になるか分からないし早く手術したほうがいいということで、3日後に手術を予定していただきました。
結果、2時間の予定が大手術になり3時間近くにも及び、難しい手術でしたがほぼ取り除くことができたのですが、肝心のうちのコが手術後に私と会えるのを待っていたかのようにふいに呼吸を止めてしまい麻酔から目覚めることなく星になってしまいました。かなり体も弱っていただろうにそんな大手術を耐えたなんてほんとによく頑張ったねとほめてあげたのは私のパニックと悲しみが落ち着いた後になってしまったのは言うまでもありません。

こんなことをこちらに書いて何になるんだろうと思いますが、後日先生から手術で取ったものを病理検査に出していてその結果が分かったと連絡をいただきました。結果は扁平上皮ガンとのことでした。もっと早く取っていてあげれば・・と先生には本当に申し訳ないです と言われました。先生はうちのコを小さな頃からずっと診てきてくれてかわいがってくれて麻酔に弱いことも分かっていてくれて色んな配慮をしていただいた上で手術をして下さったことは分かっていたはずなのに、先生だから任せられたのに、後からあれこれと何度も質問をしてしまい今になって申し訳なく思っています。でもひとつひとつにきちんと答えて頂き、お花までいただきました。
しかし、もう10日経ちましたが、私はまだまだ立ち直る自信がありません。私は飼い主として本当にやれることを全部してあげられたのだろうか、あの時あの病院じゃなくて違う所へ行っていれば・・とかインターフェロンではなく手術を強く希望していれば・・もっとああすれば・・こうすれば・・と後悔と自責の念に駆られっぱなしです。
あのコの亡き後にガンと言われてもどうすることもできません。それでもこのガンについて調べまくりました。原因がはっきりしてよかったと思う反面知らないほうがよかったとも思いました。

名前はイヴといいます。
毎日一緒に居て毎日一緒に寝ました。本当に天使のようなコでした。
食いしん坊で、甘えん坊で、ビビリで、マヌケで、人が大好きでした。
今になって唯一よかったと思えるのは最期は苦しまずに眠るように飛び立っていけたことです。
彼女への本当の感謝の気持ちを持ち、恩返しができるのは今の大きすぎる悲しみに自分が勝つしかないんだと今は理解しています。

長文すみません。ただ愛しいペットを持つ誰かに聞いてほしかっただけだと思います。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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