一度ケージの床面と同じ位置に、温度計をおいてみてください。明け方どれくらいの温度になっているでしょう？　
あるいは、ウサギさんのお腹の下に手のひらを上に向けて差し入れてみてください。
人間の方が体温が低いので、本当なら暖かく感じるはずです。
もしも暖かく感じるまで時間がかかる、あるいは冷たいなら、冷えているという事です。
お住まいは四国という事ですが、私は横浜。
実は、案外横浜の方がずっと暖かい、という事があるのですよ（＾＾；；

飼育書にある温度は、あくまでも目安です。それも「健康な大人のウサギ」の。
子供でも、高齢でも、体調が悪いうさぎさんのではありません。
子ウサギなどでしたら、冬場ケージ内38〜42度保たないと、食欲が落ちたりすることもあります。（生後5週の子ウサギで経験。温度を上げたら、途端に元気になって食べだした。温度を保つのは容易ではありませんでした。）
人間でもそうですが、25度の室温でも、健康な人間はちょうど良くても、体調が悪い、病み上がりの人には寒いという事もあります。
常にお腹の調子が悪いと、栄養がきちんとかつ十分いきわたらなくて、体が冷えているという事もあります。
これは西洋医学的な低体温というより、東洋医学的「冷え」だと考えた方が分かりやすいかもしれません。冷えた体に温泉が効果があるように、動物たちにも「温める」「マッサージ」というのは効果がありますよ。
ですから、何となく元気がないなぁと思ったら、まずは体を温めてみるというのが、我が家のセオリーです。
もう1つ「胃腸のツボ」をお教えしておきますね。ホットパッドで背中の下半分を温めながら、腰のあたりの背骨の両側を、親指と人差し指でお腹の中へ向けてそっと押してあげてください。深く押す必要はありません。　あるいはゆるゆると円を描くようにマッサージでもいいですよ。それで充分です。耳や肩を優しくゆるゆるマッサージも、体がほぐれて良いものです。
すぐには効果が出るものではありませんが、人間が気持良いなら、ウサギさんだって気持ちが良いのです。気持ちが良い＝体がリラックス＝血行が良くなり、胃腸の神経も穏やかになる。　

コードをかじる。これはうさぎさんのお仕事ですから、仕方ありません。
ホームセンターに行くと、工作用の金網を売っています。種類はいろいろですが、網目が細かい柔らかいものが、扱いやすいです。
花バサミなどで簡単に切れますので、それを細長く切ってコードにまきつけ、ぎゅっと握れば「噛めないコード」の出来あがりです。コードには包帯を巻くようにぐるぐる巻き上げていくのではなく、のり巻きを作る様に包んで握ればＯＫですよ。　切り口でうさぎさんが怪我をしない様に、針金の先はきちんと巻き込むのが、コツです。

体を温めることで、少しでも症状が改善できると良いのですが。
どこかに何かの病気が隠れている事もないとは言えません。
ニコニコ笑顔で、さりげなく注意深く見守って、少しでも「いつもと違う」と感じたら、獣医さんに相談してくださいね。