今まで食べていたものを食べなくなると、心配になりますね。
牧草やドライフルーツも、良く見ていると今までより時間をかけて噛んでいるという事はありませんか？　そうでないならば、噛み合わせのトラブルの可能性は低いでしょう。
食べない原因はいくつか考えられます。

・季節的なもの。冬場は寒さをしのぐために、室内飼いのうさぎさんでも良く食べます。暖かくなったので、冬仕様はおしまいなのかも。
・ペレットは農産物です。季節やその時の材料の出来によって、味が多少変わることがあります。牧草と同じですね。原材料の出来が今一つで、お味が今一つだったのかも。
・メーカーが製品の材料や製造の仕様を変えることがあります。大々的に変更した場合は告知するでしょうが、ほんのわずかな変更の場合はお知らせはない様子。食べるウサギさんにしてみれば「なんか　今までと味が違うよ？」かも。
・噛み合わせの問題として「ペレットを噛みつぶすのがちょっとね」と言う事は、ないとは言えません。牧草はすりつぶすので問題はないけれど、ペレットを噛みつぶすにはかなり歯に力がかかります。ドライフルーツはペレットほど硬くないのでは？　歯肉炎は起こしてないかな？　あるいは、微妙に奥歯が伸びて高くなっており、噛みつぶすと「ちょっと歯が痛いんだよね」とか。
・何となく体調がすぐれない。お腹の調子が今一つ。「最近胃がもたれるんだよね」とか。糞の量や色、状態を良く見てあげてください。またお腹の張り具合も。いつものようにリラックスして横になっているか？　お腹が痛い時は、猫さん座りで丸くなりますね？　一方胃腸にガスがたまっていて苦しいと、長々と体を伸ばしていることがあります。この場合は横にはなりません。
・単に「たべたくないだけ〜♪」　これってあるんですよ。そのくせ好きなものだけは食べたりして。季節的に量はいらない。で牧草で十分で、おやつのドライフルーツは「別腹だから食べるの♪」とか。また本当に、「これ　あきちゃった」と言う事もあります。
・これはそうそうないと思いますが、うさぎさんの中には自分で体重コントロールする子がいると、獣医さんが話していました。うらやましい（−−）

と言うわけで、食べるけど今までどおりの食い付きじゃないという事にも、様々な事が考えられます。上記にあげた以外でも、原因があるかもしれません。
飼い主さんが「噛み方はどうかな？牧草もペレットも同じように噛んでいるかな？くわえ方はどうかな？牧草は長くて咥えやすいけど、ペレットは普通に拾えているかな？　機嫌はどうかな？　声をかけた時の反応は？　いつも通り甘えてくるかな？」等々、ペレットを食べない事以外にも、今までと違う部分はないか良く見てあげてください。
そしていつも見守っている飼い主さんが「何か変だ」と思ったら、獣医さんに診ていただく事が大事です。「ウサギの事はウサギに聞け」で、うさぎさんは必ず何らかのサインをだしているものです。いつまでたっても、ウサギに教えられるばかりです。

そうした観察をした上で「他に変なところはないのよね」と言うなら、「うさぎさんがキラキラしているか」です。案外これが一番大事だと思っています。
食い付きが悪くても、反応が良くキラキラした表情なら、しばらく様子を見ても大丈夫だと思いますよ。