＞雑種のパパさん

すでにりんママさんから、「吐出」と「嘔吐」についての説明のフォローが入っておりますが。
文字にしてみれば「吐き方の相違」ということになりますが、現実に即して見れば、雑種のパパさんが記載されている様子は、「嘔吐」というよりも「吐出」の範疇に近いのではないかと思われます。
「動物よくある相談」の食糞に関わる記述の中でも書いたのですが、狼や犬が獲物を倒して巣穴に持ち帰る際に、肉を飲み込んで持ち帰り、巣穴で半分消化したような状態で吐き戻して、子供達の餌とするというのが習性です。吐き戻しの吐出がひじょうに簡単にできるというか日常生活の一環として見られるごくありふれた行為であったわけなのです。
現在、人間と暮らしている日常生活においては、その必要性が無くなってしまっているわけなのですが、解剖学的・生理的な面からは、まだまだそのような特徴は残されていると言えるのではないでしょうか。

もっとも、本人とその吐いているところを直に目にしているわけではありませんので、疾病の初期徴候であることを否定するわけにも行きません。動物病院を受診されて、その点を確認されておくことをお薦めします。