獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201212-6

Re3:e2:僧帽弁閉鎖不全症 3歳 ポメラニアン
投稿日 2012年8月10日(金)11時27分 投稿者 けりーずはうす

そうですか、セカンドオピニオンをお受けになられたのですね。

サードオピニオンをお受けになるのであれば、やはり心臓専門獣医師で受けるべきと考えます。
その際は、近医との連携を円滑に進めるために、紹介状を書いていただくほうが良いと思いますよ。

さて、診察するものによって答えが違うことはままあることです。
この理由についても、診察したものでなければ答えられません。
セカンドオピニオンで一番理想的なことは、ファーストオピニオンと同じ答えが導かれてくることですね。
しかし、そうでない場合もあるときに、必ずしもセカンドオピニオンが正しいとは言えない、ということを
覚えておいて欲しいのです。
我々もよくあることなのですが、ちょっとした皮膚病であっても、薬の効果が出るまでに時間がかかってるからと
来院され、こちらで処方した薬がよく効いたと勘違いされるのですが
それは、単にベースとして最初の治療があってこそ、のケースもあります。
ですから、その最初にくだされた診断と治療は間違っていないということです。

今回のポメちゃんの場合も、少なくとも通常、3歳の若さで、何も理由なく
肺水腫の状況にはならないものですから、やはり原因を追求すべきと考えます。
それが、弁が厚くなってるせいなのか、気管虚脱のせいなのかを鑑別すべきですね。
しかし、前のレスにも書きましたが、この時期に若干肥満気味であったり
毛量が多かったりすることと気管虚脱が加わったりすると
熱中症にかかりやすく、軽い肺水腫の状態を呈して来院される場合もあります。
体を冷やしながら酸素室に入れ、利尿剤の治療で良くなるのですが
繰り返さないために、家での対応が必要ですね。


ちなみに、気管虚脱の正確な検査は呼吸を吐く時、吸う時でレントゲンを撮り
気管の変形状態を見定めます。

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