獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201306-121

Re:愛犬塩が原因で痙攣、後遺症
投稿日 2013年6月9日(日)08時48分 投稿者 チーママ

獣医師ではありませんが、内容確認までに。

なぜ与えたかの諸事情は置いておいて、与えたのは食塩でしょうが、どれくらいの量を与えたのでしょう? 吐かせるため与えたということですので、塩水にして与えたと思いますし、その際「コップの水一杯に大匙山盛り2杯を溶かしたものを、コップ2杯分飲ませた」といった感じでよいのですが。
また、飲ませた後吐いたのか、それとも吐かないままだったのか?
対処後、水をどれくらい飲んでいるのか? おしっこはしたのか?
むくんでいたり、食欲に変化があったりするのか?

それと、現在多飲多尿といった症状はないか、痙攣以外の症状はあるのか。
血液検査をしているのか。しているなら、何か数値的にひっかかるものはあるのか。
痙攣はどんな時に(随時、寝ているときが多い等)おこるのか、全身が硬直するほどなのか、錯乱する様子はあるか、痙攣が治まればケロッとしているかなど、痙攣の様子を教えていただけますか?

素人考えですが、どんなに沢山塩を入れても飽和状態というものがありますので、水の量に対して溶ける塩の量には限界があること。飽和状態になった塩水など、まずは体が拒否して飲めるものではなく、無理やり飲ませたとしても量は飲めないと思うのですが。
また、飲ませた後吐いたでしょうから、実際に消化器官から摂取された量は限度があり、それも一時的なものですから、その後十分に水を摂取していれば、一過性の塩の取りすぎで腎臓障害(一番影響を受けやすい)など起こすこともないと思います。

一番考えられることは、もともと他の疾患を持っていたということ。
吐かせなくてはいけないような経緯がきっかけで、それが常態化したということはあるかもしれませんが、それはあくまでもきっかけであって、いずれはなったであろうこと。
その場合は、他のきっかけでもなったであろうし、もともとのそうした基礎疾患を承知していなければ、飼い主さんは防ぎようもない。
だから塩自体が原因で、過剰摂取の後遺症ではないだろうと思います。
それより、今現在の痙攣の原因を探る方が重要に思いますが。
癲癇や心疾患、腎臓や肝臓の数値の異常といったことはありませんか?
今現在、対処療法としてでも、何か投薬をしていますか?
ともあれ、飼い主さんがとった行為が原因で今の状態になったということは、限りなく少ないと思いますよ。
後悔するよりも、痙攣の原因を調べて症状の改善の筋道を立てるという前向きの姿勢を持ってくださいね。 ワンちゃんのQOL(生活の質)を良くして、楽にしてあげられるのは、飼い主さんにしかできないことですからね。

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