小動物開業獣医師３０年目のムクムクです。
私が開業した頃は、犬猫病院というのは、極端に言えば日常的な下痢から心臓外科まで
治療する何でも屋でしたが、最近はホームドクターとセンター病院に別れつつあります。
ホームドクターは日常的な診療、簡単な下痢や皮膚疾患、眼疾患などを担当しますが、
これは高度な診療や専門的な治療が必要と判断する場合は、そのような施設を紹介します。
センター病院や専門医は獣医師からの紹介を受けて診療を行います。
人においては、いきなり大学病院などのセンター病院に風邪なんかでもかかる場合が
あるようですが、余り歓迎されていません。
そのような日常的な疾患は、町のホームドクターで診て欲しいというのがセンター病院の
姿勢です。
同じように、獣医科領域でも、いきなり地域のセンター病院をかかりつけにするのは
お薦め出来ません。
そのような動物病院はスタッフが多く、先生がよく変わる傾向があるからです。
また、犬は各種の予防行為（フィラリア・混合注射）があり、かかりつけの先生が
お薦めです。
そういう意味で、まずは行きやすい動物病院で健康診断や予防行為を受け、継続的に
生活指導などを受けられることをお勧めします。