昨日の話を物凄く簡単に言ってしまうと、私は「雑種強勢」という言葉をあまり信じていない、そもそも純血種ということに意味があるのかな？　になります。


＞プロキオン先生が比較的丈夫と感じられる純血種がいたら教えてください。よろしくお願いいたします

飼育していくうえで比較的丈夫な猫の品種ということであれば、申し訳ないことですが推薦できる品種はありません。

と言いますのは、動物病院においては（少なくとも私のところでは）、猫の品種を選んで飼育するというができないでいるからです。
その理由というのも想像がつくかもしれませんが、みんな捨てられていった猫達であるからです。とくだん猫を飼育したいと思ったわけでもなく、ある日一方的に猫を捨てられていくわけですから、そこに猫の品種を選ぶという私の意思というか気持ちの登場する余地はないわけです。そして、これが何度も何度も繰り返されるわけです。

猫を捨てていった人達ですから繁殖の制限をしているわけもなく、母猫達もみな外を徘徊しての自由恋愛の結果です。あきらかにアメショーやシャムの血を引く猫達もいる反面、多くは所謂日本猫と呼ぶしかない猫達が多いです。

したがいまして、血統証上の純血種とは言え、私には特定の品種の飼育経験がないのです。
アメショーでもシャムでも、日本猫でも、みなそれぞれに性格がありますし、同じように問題点をもっています。ここが良いなと思うところもあれば、こういうところは困ったものだと思うところもあります。
それが品種によるものなのか、個性の範囲と見なすべきものなのか、考えることはよくあるのですが、いつも結論を出せないでいます。