耳介の切断というのは、私も賛成できかねますね。これは、野良猫の避妊去勢している人達の間での約束事にしか過ぎませんので、一般の方にしてみれが意味を有していません。

要は、野良猫を捕獲して手術しようという方が個体識別できればよいのですから、管理台帳を作成して顔写真と体の左右の側面を写した写真があればよいわけです。それにこう申してはなんなのですが、そのまま屋外で餌を給餌している猫達ということになれば、屋内で飼育されている猫達とは違って、一定の期間が過ぎれば顔ぶれがガラッと変わってしまっているはずです。同じ一腹の兄弟猫でも見分けはつくようになるものですので。

それでも駄目というのであれば、マイクロチップを挿入してしまうのが、個体識別としては一番確実ですね。登録云々は別にしても世界に一つしかない番号がふりわけられることになりますので。
そこまではというのであれば、ナンバーラベルをつるした首輪の装着です。よく首輪は落としてしまうからと言い訳されますが、首輪を落としたキジトラは〇番の猫だということが把握できているかどうかにつきます。

先にも言いましたが、野良猫は１０年も２０年も屋外の同じ場所で暮らしていけるわけではありません。生涯の短い時期だけ個体識別が可能であれば、それで充分に目的は達成できると思います。