獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板個別発言

Re2:ドッグフード100g中の粗蛋白質量について
投稿日 2017年2月7日(火)11時14分 投稿者 プロキオン

私もだいたいムクムク先生と同じ意見です。私はこの質問への回答というのをもっていないですね。
以下、苦手な分野、説明が難しいという理由の説明になります。

電話窓口では、おそらく避妊去勢済みの動物ということであれば、基本的にはニュータード(中性化)用の餌の名称が上げられるのではないかと思います。
ただし、この餌は、健康な動物への給餌が前提ということであって、個別の状況については主治医の先生と相談願いますということになるかもしれません。
(窓口担当者が、栄養学に詳しい方であれば、もう少し詳細な話をきくことができるかもしれません。)

単純に体重を落としたいというのであれば、給仕量を制限するのが、もっとも手っ取り早いわけであって、これは一般的な餌であっても同じ事が言えます。
飼料製造メーカーにしてみれば、この餌を食べさせたら痩せてしまったというのでは困りますので、一日給餌量としては、ある程度の余裕を見込んであると思うのです。そして、犬が痩せるほどの運動量というのは、人間である飼い主さんではとても付き合いかねる量となります。したがって、給餌量の制限というのが、もっとも手っ取り早い手段となるわけです。
もっとも、これも個々の犬によって異なるわけですから、やってみなければ分からないという手探りの話になります。それゆえに、体重減量用の餌が必要とされ、一般流通用の製品ともう少しグレードの高い病院からの療法食という形での提供となるわけです。

で、腎臓に配慮した製品となるとこれは第一義的には、やはり蛋白質の制限ということになるのですが、これはかなり難しい話になります。
某メーカーさんの製品説明会での話(猫の腎不全に対応する製品)になりますが、高齢猫では腎臓の負担を考慮して蛋白質を制限しなくてはならない。しかし、猫の体を維持するためには一定量の蛋白質が必要である。この必要量の蛋白質量がすでに、腎臓には負担となる量である。つまり、出発点からして矛盾した話なのだそうです。
そこから、我が社では、こういう視点の方を優先していますという説明が始まったということになります。
結論を述べますと、我が社では「必要な蛋白質の量は入れます」「与える蛋白質を良質なものとして、量を少なくして腎臓の負担を軽くするようにします」というものでした。

ここでは「高蛋白・低蛋白」とか「粗蛋白」とかいう単語は一切登場してきておりません。また「良質な」とはどのような原材料かということも内緒でした。

メーカーが飼料を製造するうえで、原材料というものは、かなり重要なものだと思いますが、どこからどのように安定的に調達しているのかというのは、私達には分かりません。
私の家にも、栄養士さんが持っている栄養成分表がありますがあ、これもよく改訂されます。今まで信じていたものが、ガラッと変わってしまうこともあります。
本質的には、栄養成分表をもとに手作りで試行しながら、調整していって、より良い食餌に近づけていくのが良いのでしょうが、季節・産地・価格等々安定してあたえる事が可能なのかという現実につきあたってしまいます。

一介の臨床医であれば、Aさんはこの餌、Bさんはあの餌、Cさんは…というような例を積み重ねて言って、その中からあのメーカーのこの餌かなという感触にならざるをえないように思います。当然ながら、動物病院によって推奨する製品も違ってくると考えられます。

そのうえ、さらに今回の質問では、「体重の減少」と「腎臓への負担軽減」という2つの目的がありますので、なおのこと「100g当たりこれだけ」という回答には結びつかないように思います。
強いて言うなら、現況でどちらがより支障となっているかで、どちらか片方優先でお薦めすることになるでしょう。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペット健康館 - 犬猫用の健康サプリメントの販売、ワンダードリーム様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:矢田獣医科病院様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
◆モバイル◆
獣医師広報板
i-mode,au,soft-bank携帯対応獣医師広報板2D-code
docomo,au,soft-bank
スマートフォン対応
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンク広告募集サポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2017 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。