ハイジは私が高校生の時に家族になりました。
高校生の私は、この小さでやんちゃな仔犬のおかあさんになりました。
共に成長し、共に悩み、楽しい時間をたくさん過ごしました。
海に行ったり山を登ったり、大好きな散歩もドライブも、私達が共に育った場所にはキミとの
思い出が溢れてます。
いつも大事に想ってたよ。
お嫁に行く時も一緒だったね。
キミの事が大切で、年老いて行くキミがますます可愛くて。

１３歳のある日、ヘルニアを発症しました。
アレルギーや甲状腺機能低下症、脾臓摘出に脱臼症での度重なるオペ。
今までもいろんな事があったけど
老いからくる病気は、徐々に麻痺していく体を受け入れるしかなかった。
車イスで毎日リハビリしたね。仕事に行ってもいつも一緒にいたよね。
それでも前足にまで麻痺は進み、一年ちょっとで寝たきりになっちゃったね。
それから約一年、どんなに大病しても決してご飯を残す事がなかったきみが、だんだん弱っていった。ご飯も食べれず水もうまく飲めない。尿毒症になり、自力で生きることが出来なくなったキミに、私は苦痛を取り除く為と言って延命治療を選んだんだ。
苦しんでほしくなかったし、まだ逝かないでほしかったんだ。私のわがままだよね。
それから毎日点滴をして、頑張って３ヶ月間生きてくれた。
私の選んだ道はキミには残酷だったのかな。
覚悟をしたつもりでいた。
残された短い時間を精一杯過ごした。
キミと繋がっていたくて最後は手をつないで一緒に眠ったね。
キミが安心して天国に行けるように
腕の中で看取りたいって、ずっと願っていたのに、少し離れている間に逝ってしまった。
あと５分早く見に行けばよかった。
ごめんね、遅くなってごめんね。
寂しかった？怖くなかった？

もう動くこともないキミと、最後の夜を過ごしたね。
出会ってくれてありがとう。
今まで側にいてくれてありがとう。
火葬が終わり、きみのいない家に帰ると
悲しみが溢れて涙が止まらないよ。
会いたいよ。
どんな姿でもハイちゃんに会いたいよ。
いつかまた生まれ変わって私の所にきてね。
泣き虫な飼い主を笑いにきてね。
１５年間幸せを、愛を、笑顔をありがとう。
これからもずっとずっと大好きだよ。