獣医師広報板ニュース

ペットロス(メモリアル ルーム)掲示板過去発言No.0100-201512-22

ちっぷ眠る
投稿日 2015年3月27日(金)15時04分 投稿者

昨日、ウサギさん(ちっぷ、♀)を亡くしました。
うっ帯が悪化しての病死、その前日に2歳になったばかりでした。
状態悪化のため常に措置してもらえるようにと入院させた翌日のことでした。
看取ることも出来ず、満足にお別れの言葉をかけてあげることも出来ずでした。
また、鎮痛剤も数回にわけて投与していただいたようで、
先生に看取っていただいた時は「眠るよう」だったそうです。
最後は苦しい思いをさせてしまったけど少しでも痛みが軽減されていたならと思いたいです。

〜以下、永眠までの経緯(少し長くなります)〜
きっかけは足を怪我した時からの通院でした。(約3週間弱前)
いつもお世話になっている病院が休診日だったので、
近所の別の病院へ治療に行き、その時は治療自体問題もなく済んだのですが、
この日以降食欲が落ち始めました。
普段お世話になっていた先生にも言われていたのですが、
うちの子はウサギさんの中でも神経質かつうっ帯しやすい子だそうです。
私も病院自体がストレスになる上、
今回は治療時にもバリカンの音や患部の触診などで怖い思いをしているので
ほぼ確実に食欲低下すると思いますと初診の際獣医さんにお伝えしました。
それならということで整腸剤+胃薬を処方されましたが、案の定、、、
その後傷の具合を見るために再診に行きました。
この時点で今の状態を伝えたところ点滴をすると言われたのですが、
あくまで栄養剤と整腸剤のみで後で考えると治療と呼べたのか?と思っています。
見るからに量も少なく、「以前同様のことがあった時は別の病院で痛み止めも打ってもらったけど」尋ねたところ痛み止めは無くてもとりあえず大丈夫みたいなことを言われました。
その後、飲み薬の量だけ増やされて自宅療養と言うことでしたが、
この日以降まだ残っていた食欲がさらに落ちて行き数日後にはまた同じ病院を訪れていました。
(丁度寒さがぶり返した時期でいつもの病院までは距離があることと、前回までの治療の延長なら同じ病院のほうが良いのではんしかと自己判断でした)
この時にでも通い慣れた病院で見てもらっていれば適切な処置で助かっていたのかもしれません。
結局再再診の後3日連続通院したのですが相変わらず少量の点滴、頼りない強制給餌のみでした。
この時には遅すぎと分かりながらも通い慣れた病院で診ていただくことにしました。
先生いわく、かなり危ない状態ということと、強制給餌・治療を兼ねて先生に任せるほうがいいだろうとその日のうちに入院を決めました。
実はこの日の朝にはウンチに混じって腸粘膜が出ている状態で最悪の覚悟はしていました。
亡くなったと知らせが入ったのは翌日の午後2時頃。
最初はショックで涙どころか悲しみも湧いてきませんでした。
所謂放心状態だったと思います。
先生と話しているうち、ちっぷの最後を聞いているうちに段々現実が染み込んできて嗚咽が止まらなくなりました。
その後は早退して夕方にお迎えに行きましたが、
本当に眠っている時の顔です。
この時聞いた話ですが、点滴だけではもちろんダメということと、
ちっぷくらいの大きさ体重の子なら150mlほどは入れるそうです。
別の病院では60mlほど多く入れてもらったときでも120ml。
少なすぎてこれでは点滴としてもダメだということ。
それから強制給餌用にとこれも別の病院でいただいたのですが容量2.5mlほどのシリンジ(針のない注射器ですね)
これも細すぎてペースト状や半固形のものが吸い上げられないため結局水っぽくなり給餌としては意味がない。
いつもの病院で見せていただいたもので5、60mlほどの容量サイズでした。
入院前まで連日の点滴と給餌を行っていたわけですが、
結果としてどちらも治療としては意味がなく、
チップにとってはストレスが溜まるだけになってしまったということです。
本当ならもっと早くいつもの先生に診てもらい、
通院も控えるべきだったのです。
そうすれば少しずつでも回復してくれたかと思うと本当に可哀想なことをしてしまったと後悔でいっぱいです。
途中間違って投稿してしまったため前回の続きになります。

後悔しても失った子は戻ってはきません。
今してあげられることをと思い、今はお供えとお線香を焚いて自宅の
普段過ごしていた部屋に安置しています。
冬場ということもあり葬儀は明日お願いしました。
今日一日中は一緒にいてあげて色々お話ししてあげたいです。
臆病だけど家ではやんちゃで怖いもの知らずな一面も見せてくれる愛しい子でした。
(無鉄砲が怪我の原因ではあるけど)

私は付いててあげられませんでしたが、
最善の処置をし、看取ってくださった先生には感謝しています。
その後の安置や葬儀などのサポートもしていただきとても助かりました。
お役に立てずと言うことでしたが、とんでもないの一言です。

最後になりますが、
ちっぷにもありがとうと、そしてごめんなさいと言いたいです。
最後苦しませてしまって、側にいてあげられなくてごめんなさい。
素敵な2年間をありがとう!
自身ないけど少しでも早く立ち直れるように頑張るね。
本当にありがとう、ずっと大好き!

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。