グッグ、がんばったね。病院が嫌いなのにあんなに狭い酸素室に閉じ込められて不安だったよね、お母さんに会いたかったね。お母さんはグリが死ぬなんて思ってもみなかったの。だから少しの我慢だと思ってたの、ごめんね。グリ、大好きだよ。つらいのに最後にゴロゴロいってくれたこと忘れない。
グリがいないと私は生きていけない。ねえ、お願いだからかえってきてよ。私が辛い時はいつもいつも守ってくれてたのに、どうして側にいてくれないの？私が泣いてるのにどうして涙をペロペロしてくれないの？グッグ！お願いだから！なんでもするから！一緒に居てよ。トイレにもお風呂にもついてきてたでしょ？仁美はグリのお母さんでしょ？
私が赤ちゃんを産んでから寂しい思いばかりさせてたね。私が赤ちゃんと自分のことばかりでグリをないがしろにしてもグッグは変わらず私に優しくて私を大切にしてくれた。
いなくなるなんて思わないから、赤ちゃんがもう少し手を離れたらグリにうんと優しくしよう、いっぱい甘えさせてあげようって思ってた。まさか3歳でしぬなんて。
猫が心筋症で突然死することも知らなくて。
グリ、会いたい。なんでグッグて呼んでも来ないのかわからないの。今はまだ亡骸が隣にあるけれど、明日には骨になるんだね。グリの顔、グリの手、グリのしっぽ、グリのお尻、グリのグレーと白の毛、もうなくなるなんて。もう見れないなんて、理解できないよ。一緒に居てよ。グリの好きな添い寝しよう！だから起きて！動いて！鳴いて！お願いだよ。ずっと一緒に居てよ。グリがいないとダメなのお母さん。グリしかいないの。
赤ちゃんもひろくんもいらないから、グリがいればいいから。ね、起きて。お願い。