皆さん、こんばんは、そらです。今日は気温上がらず、僕も潜ってます。さて今日は僕の保護者から聞いた話しです。
　その昔、新宿駅を23：55に発車する長野行き夜行鈍行列車があったそうです。これは当時電車ではなく、機関車が茶色の古い客車を引っ張るもので、6〜8両編成ぐらいでした。
　この列車は保護者が山屋としてのホームグランドの八ヶ岳に登りに行くとき、よく乗ったとのこと。新宿駅から、保護者の地元中野駅を通過するときは、日付が変わる23:59:50からちょうど00:00:00でした。
　皆さん、汽笛を覚えていますか？電車やジーゼル列車のプアンではなく、電気機関車ディーゼル機関車の汽笛はピィーッと鋭い音です。
　保護者は山にいかないときはどんな天気でも、窓を開けて汽笛を聴いていたとか。真冬の今頃は特によく聞こえたようです。風によっては中野駅高架ガードを走りぬけるジョイントの音さえも聞こえたと言っていました。
　機関士は汽笛を二度吹鳴するのです。駅に侵入するときとその前方の出発信号機青を確認したときに。
　最初の汽笛はその日の終わりを知らせ、次の汽笛はまた一日の始まりを告げているようでした。　終わるよー　始まるよー
ピィーッ　　　　　ピィーッ
　こうして長野行き列車は、星空の中野駅を駆けぬけて行ったのです。保護者はそれを聴くたびにまた山に行こうと思ったらしいです。前置きが長くなりました💦　
　時は回り、日はめぐります。
【地上の星から天空のほんとうの星へ】
　12年前の小さい頃、僕と2ヶ月ほど一緒に暮らしチームニャンズ卒業生であり、また去年食事の切替過程で僕達ニャンズに留学していたあづみさんが、星空のもと天空行き列車に乗り旅立ちました。以下は保護者が里親様から聴いたお話しを僕にしてくれたのです。
　一時は体重も持ち直し、元気も出たようでしたが、やはり出発となりました。具合が悪くなってからは、あまり動くことなく陽当りのよいお部屋とそこにつながる縁側で独りでいることが多かったと。
　でも最後の2週間は、力を振りしぼり、おうちの中のドアを開けて、すべての場所、お部屋、キッチン、バス、そしてトイレまで巡回、パトロールを続けたそうです。
　まるでかって自由に行き来したおうちのなかにあるはずの自分の痕跡を確かめるかのように、そしてまた忘れられてしまわない永遠に残る最後の印をつけるかのように....
　そのおうちのほかのニャンズにも挨拶もしたそうです。あまり仲良くなかった仔にさえ。それはみんなに、先に天空行き列車に乗るから、見送って。でも私を忘れないでと言っているかのようだったと。
　あづみさんは、それを何日か繰り返したあと安心したのか自分の部屋に戻り、もう二度と行き来しなくなりました。
　あづみさんが乗ったのはたぶん夜行列車です。だって静かに眠っているうちにゆっくり発車したようですから。さぁ、いくよ、ピイーッ、汽笛は鳴らされました。出発です。
　闘病1年有余、あづみさんは頑張りました。よく頑張ったとエールを贈ってください。
【いつか必ず来る日】
　例え突然だろうが、長い時間を経てだろうが、それはいつか必ず来る日です。
　保護者はいつ来てもいいように考えていると僕に言いました。ま、体力バカの保護者ですから、ダメージは少ないかも（笑）
　でも僕は、ニャンズ最年長として夜中に保護者の寝顔を見ながら寝息を聴きながら時々思います。あなた達人間は少しでも多くのニャンズをおうちに迎えて幸せにしてください、それが天空での僕達の幸せですと。
　お願いします。今日の僕のこのアップに　💧と悲しいね　は無しです。なぜならあづみさんにエールを贈るためですから。
ファイト😺🐾🐾
おやすみなさい..........